【ロシア・北欧旅行記】夜行列車赤い矢号でモスクワからサンクトペテルブルクへ

赤い矢号 ロシア
赤い矢号

ロシア旅行の際、モスクワからサンクトペテルブルクまで、夜行列車「赤い矢号」を利用してみた体験記です。

諸々の事情で、この記事では写真はほぼありません。

予約

赤い矢号は人気らしいので、ロシアに行く前に予約していきました。

行く前といっても、直前ではなく1ヵ月ほど前には予約していたような気がします。

予約にはロシア鉄道のサイトを利用しました。

ロシア鉄道

英語表記にも切り替えられますが、完全に英語表記になるわけではなく、ところどころロシア語が残るので、グーグル先生に翻訳してもらいながらの予約です。

2等寝台の上側のベッドで約3200ルーブル、6300円ほどでした。

乗車駅

当日はモスクワのレニングラーツキー駅から乗車します。

地下鉄で行く場合は1号線と5号線のКомсомольская(コムソモーリスカヤ)駅が最寄りです。

ロシアの長距離鉄道の特徴として、駅名が行き先を表します。

サンクトペテルブルクのかつての名前がレニングラードであり、モスクワにあるレニングラーツキー駅からはレニングラード(=サンクトペテルブルク)行きの列車が出るというわけです。

同様に、サンクトペテルブルク側の駅名はモスクワ駅。

分かりやすいような分かりにくいような独特の仕組みです。

乗車駅探し

当日、駅に行くときに困ったのが、近辺にターミナル駅が3つあるということ。

地下鉄のКомсомольская(コムソモーリスカヤ)駅についたら、地上に出て最寄りの鉄道駅に入ればいいと考えていたので、大きな誤算でした。

なにしろ、最寄りの駅で時刻表を見たら自分が乗るべき列車の表示が無いわけで、あまり時間に余裕を持たせていなかったので、かなり焦りました。

レニングラーツキー駅のほか、ヤロスラフスキー駅とカザンスキー駅もあるのですが、特にヤロスラフスキー駅は凶悪で、地下鉄の駅の出口のすぐ近くに入口があって紛らわしいです。

正解のレニングラーツキー駅は地下鉄の駅を挟んでヤロスラフスキー駅のちょうど反対側にあります。

落ち着いて行動しましょう。

ストリートビューでばっちり確認したつもりでしたが、夜行列車というだけあって、駅に行くのが当然夜であり、夜になるとちょっと昼間の光景とイメージが変わります。

この点も要注意。

列車

本当は列車の写真も欲しかったのですがありません。

ロシアでは列車の写真を撮っていると警察に注意されるとか捕まるとかいう噂があってびびってしまったということが一つの理由です。

もう一つの理由は、単純に時間ぎりぎりであまり写真を撮る余裕がなかったということです。

残念。

乗車

乗車時は、車両ごとに係員が立っているので、チケットのほかにパスポートを見せました。

車両ごとに検札があるということは、車両間の移動はできないのかもしれませんが、確認していないのでわかりません。

車内

車内はこんな感じです。

赤い矢号
赤い矢号

翌朝に撮った写真です。

車内の写真もこれっきりですが、そうなってしまった事情は後ほど。

席についたら

席に着いたら荷物を置きましょう。

下段ベッドを上げると荷物を置くスペースがあります。

寝台車ではありますが、就寝までは下のベッドに座って過ごすのが主流なようです。

テーブルには水と軽食が置いてあった気がします。

ただ、先客が2名いたので、どこまでが自分の分なのか、そもそも列車のサービスなのか、どちらかの先客の私物なのかまったくよくわからない状況でした。

2等寝台の個室

今回乗った2等寝台の場合、4人1組の個室になっています。

予約時点では他の3つのベッドが空席になっているところを選びましたが、さすが人気の路線で、当日は結局どのベッドも人がいました。

知らない人と個室になるわけでなかなかに気まずい状況です。

乗車した時点で、自分のベッドの下段の人はすでにいたので、荷物を置くために一旦どいてもらうのもちょっとぎくしゃくしていました。

2等寝台で個室にドアがあるというのは、プライバシーやセキュリティ上いいというメリットよりは、密室で知らない人と過ごすというデメリットの方が大きいような気がします。

なんとなく、むやみに動きまわってはいけないような重い空気があって、車内の探検に行くこともはばかられました。

そんなわけで列車内の写真も無いのです。

個室内での写真撮影についてはなおさら無理でした。

とはいえ、こちらが勝手に遠慮していただけなので、写真を撮ったら撮ったで、他の乗客を写すのでなければ、特にトラブルにならないと思います。

発車後のイベント

列車が発車すると、5分ほどして乗務員が見回りに来ました。

各部屋で何やら尋ねて回っています。

ここがロシアのつらいところで、乗務員の方は英語が通じません。

たまたま英語もロシア語も分かる乗客が同室だったので通訳してもらえましたが、ロシア旅行では、ロシア語が分からないと詰んでしまうような場面が時々あります。

それなりに覚悟していくか、会話帳をすぐ取り出せるようにしておくか、何かしら準備が必要でしょう。

さて、その尋ねた内容といえば、朝食についての内容でした。

パンケーキにするかそれ以外(なんだかわかりませんでした)か。

飲み物は紅茶かコーヒーか。

飲み物に砂糖を入れるかどうか。

飲み物は食前か食後か(たぶん)。

見事に全部ロシア語でした。

まともに受け答えできるわけがない。

通訳してくれた乗客に感謝。

消灯・就寝

発車してしばらくたつと誰からともなく就寝の準備が始まります。

そそくさと上のベッドへ移動。

なんとなくお互いの就寝準備の様子を確認して消灯です。

列車は結構揺れるものですが、意外とぐっすり眠れました。

起床

特に起床の合図があるわけではありません。

なんとなく目が覚めたタイミングで起床しました。

下のベッドの様子を伺ったら、ベッドをもう片付けて座席として座れるようでしたが、そのまま上段のベッドで待機。

気まずさが常にまとわりつくのが、夜行列車の旅です。

朝食

朝になると朝食がやってきます。

7時55分にモスクワに到着予定ですが、朝食が来たのは7時20分ごろ。

意外と余裕はありません。

もくもくとパンケーキを食べ、7時35分ごろには食後の紅茶も来ました。

そうこうするうちに、定刻通りモスクワに到着しました。

降車

終点のモスクワで降車です。

朝は明るくて列車が綺麗に見えます。

降車時も乗車時と同様、車両ごとに係員が控えています。

降りるときはパスポートチェックとかがあるわけではないので、お見送りでしょうか。

係の人を見てて気づいたのが、なぜかみんな小太りのおばさんであるという点です。

「マム」って感じの人たちです。

謎の安心感はありました。

まとめ

以上、赤い矢号に乗った体験談でした。

ポイントは、駅を探して道に迷わないようにするという点と、朝食についての質問への回答。

さらには気まずさの克服です。

がんばりましょう。

関連リンク

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