この記事では由布院・別府・黒川温泉を4泊5日で楽しんだ旅行記をお伝えします。
大分を中心に、おとなりの熊本にある黒川温泉にも足を運んで、とにかく温泉三昧でした。
ご当地グルメも余すことなく味わっています。
テレワークや宿の予約の都合で行ったり来たりしているので、単純に真似しないほうがいいのですが、気になっていたところはだいたい回れるプランだったので、このエリアを旅行しようとしている方の参考になればと思います。
それでははじまりです。
大分空港①
大分へは飛行機で入りました。
小さいながらなかなか面白い空港です。
空港からのアクセス
大分空港は鉄道でのアクセスは悪く、最寄りの鉄道駅までは車で30分ほどかかります。
一方でバス便は比較的充実していて、大分・別府・湯布院等各方面へのバスが出ています。
特に大分・別府方面については到着便と接続するように運行されていて便利です。
今回は最初に湯布院に行くので乗り継ぎがちょっと悪く、40分ほど空港での待ち時間があったので、後述の通り空港を探索していました。
見どころ:大分空港足湯
大分は空港に着いた瞬間からあらゆるところで「おんせん県おおいた」がアピールされています。
端的にその実力を見せつけてくるのが、無料の足湯の存在です。
手荷物受取所を出てすぐ左にあり、まさに大分に着いたその瞬間から温泉を楽しむことができます。
空港に限らず、大分ではあらゆるところで足湯を楽しむチャンスがあるので、足ふきタオルは常に持っておきたいところ。
足湯の前には各地のパンフレットもたくさん並んでいるので、気になるところの情報を読み込みながらバスの待ち時間を過ごすというのがとてもいい時間の使い方だと思います。
見どころ:展望デッキ
3階にある展望デッキもすごくいいです。
大分空港は空港全体が海の上に飛び出た形の小さい空港なので、展望デッキからは海がすぐ近くに見えます。
手前には滑走路の直線があって、無機質感や人工的な感じもありますが、こういうのも悪くないと思いました。
由布院
旅の最初の目的地は由布院でした。
別府と黒川温泉の間にあるので、本来なら途中で立ち寄るように旅程を組むといいです。
個人的な感想として、主な見どころは過度に観光地化されてしまっていてちょっとつまらないので、由布院のいい旅館に泊まってみたいというのでなければ、由布院泊は無くしてもいいかなと思います。
大分空港からのアクセスとしては、由布院駅前まで直通のバスが出ています。
料金は1,550円で乗車時間は55分ほど。
飛行機の都合で由布院に着いたのが17時ごろだったので、初日は宿にチェックインしてそのまま宿で過ごし、由布院観光は翌日午前の時間をあてました。
由布院駅周辺にはコインロッカーがたくさんあり、駅の横の観光案内所でも荷物を預けられるので、荷物のことではあまり困らないと思います。
由布院の特徴
由布院は、「奥別府」と呼ばれたり、「東の軽井沢、西の由布院」と並び称されたりするようで、高級なイメージのある場所です。
そのためかつては、高級な旅館に泊まってただただのんびりするという過ごし方が主流だったのだと思います。
近年になって、観光客にもっとお金を落としてもらえるよう、人工的な商店街を整備したのかなというように見えました。
並んでいるお店があまり由布院にゆかりがあるように思えず、ちぐはぐな印象です。
由布院があまり他に見るところも無いため、旅館目当てで由布院に来た人が集中してしまっているようで、のんびりしに来たのに人混みに巻き込まれるという、ちょっと残念な感じでした。
訪れた時は半数以上が韓国人観光客で、特に外国人に対して由布院は有名なようです。
見どころ:辻馬車
由布院では駅前から観光辻馬車が出ています。
なかなか辻馬車に乗れる機会はないので、乗ってみたいと思っていたのですが、1-2月は冬季運休ということで残念でした。
また機会があればトライしたいです。
見どころ:金鱗湖
由布院の見どころとして、いろいろなガイドブックには金鱗湖が載っています。
寒い時期の早朝は朝霧に包まれて幻想的な景色が見られるそうです。
今回、由布院に泊まりはしたものの、由布院駅や金鱗湖からは結構離れていたので朝訪れることはできませんでした。
お昼前に行ってみましたが、時間帯もあってか、本当にただの湖といった感じで、特に感動はありませんでした。
朝の金鱗湖を見るなら、近いところに宿を取るか、なんらかの移動手段を確保する必要があるなと思います。
食事:金賞コロッケ
由布院の名物としては、ゆふいんバーガーや金賞コロッケがあるとのことで、金賞コロッケの方を食べてみました。
由布院になんのゆかりがあるのかは謎でしたが、とりあえず名物を食べられて満足です。
別府①
由布院の次は別府に向かいます。
鉄道でもバスでも行けますが、バスの方が道中で観光名所に寄ることもできるので便利でした。
乗ったのは、ゆふりんという別府と由布院を結ぶ観光バスです。
海地獄前停留所で下車して地獄めぐりへ。
乗車時間は40分ほどでした。
ちなみに、ゆふりんには乗り放題パス的なものもあるようなのですが、片道乗車の場合相当乗り降りしないと元が取れないとのことだったので、普通料金で乗っています。
見どころ:地獄めぐり
別府観光第1弾は地獄めぐりでした。
あまり期待していなかったのですが、行ってみると結構面白くて、今回の旅行で1番楽しめました。
地獄めぐりとは、噴気・熱泥・熱湯等が噴き出す7つのスポットをめぐる観光コースで、それぞれ特徴が異なっており飽きません。
料金は7箇所回れる共通観覧券で2,200円でした。
個別入場の料金設定もありますが、7箇所のうち5箇所と2箇所がそれぞれ徒歩圏に固まっていて回りやすいので共通観覧券が個人的にはおすすめです。
各地獄にはスタンプが設置されており、スタンプラリーも楽しめます。
当初は徒歩だけで回りやすい5箇所のみ見ようと思っていたのですが、スタンプラリーのおかげでまんまと7箇所回ってしまいました。
とても楽しくて満足できたので後悔はありません。
7箇所のうち4箇所には無料の足湯もあるので、足を休めながら回ることもできます。
集まっている5箇所ですが、道中には坂があります。
坂の上にある鬼石坊主地獄から始めた今回のルートはたまたまですが楽な道のりでした。
鬼石坊主地獄
まず最初に訪れたのは鬼石坊主地獄。
熱泥が沸騰し、灰色の丸い泡が絶えず浮かんできて、その様子から鬼石坊主地獄と名付けられたとのことです。
温泉特有の硫黄の匂いが結構好きなので、それもたまらない。
本当に絶えず泡が浮かんできて、しかもそれがまん丸なので、水面にできる真円模様がとても綺麗です。
ここは足湯ありです。
公園のような足湯でした。
海地獄
次に訪れたのは海地獄。
鬼石坊主地獄からすぐの距離。
ここの特徴は綺麗なコバルトブルー。
海とつくネーミングも納得の美しさで、さすがおんせん県だなと思います。
温泉の熱を利用した温室もあり、綺麗な睡蓮が育っていました。
海地獄にも足湯があり、ここは屋根付きの東屋のようなところです。
かまど地獄
お次はかまど地獄。
ちょっと離れていますが5分も歩かない程度の距離です。
「地獄めぐり通り」というとてもわかりやすい道もあって、特に迷わずに行けると思います。
かまど地獄の特徴は、一丁目から六丁目と命名された様々な温泉があることです。
統一感はあまりないですが、その分いろいろ楽しめるとも言えます。
三丁目と五丁目は青、六丁目は赤で、両極端な色が同じ場所にあるのが面白い。
途中、極楽という体験コーナーには、足だけの岩盤浴、飲む温泉、手足やのど、顔にあてるスチームもあり、特に顔のスチームは気持ちよかったです。
ここにも足湯があります。
ほかの足湯と違う特徴として、砂むし足湯というものもあるという点が挙げられます。
足湯に砂が沈殿していて、そこに足を突っ込むことで普通の足湯とは違う体験ができます。
砂の圧力と温かさがよかったです。
鬼山地獄
次に訪れたのは鬼山地獄。
かまど地獄とは道路を隔てて向かい合うような位置で、すぐ近く。
鬼山地獄は鬼山ワニ地獄ともいわれ、温泉自体ではなく温泉でワニを飼育していることが特徴です。
ワニなんてめったに見られるものではないので、勉強になりました。
土日の10時には餌やりを見られるようです。
ここは足湯なしでした。
白池地獄
次は白池地獄。
鬼山地獄からは歩いて3分程度といったところ。
日本庭園風の造りになっていて、色は緑白色。
湯気は出ているものの静かな印象です。
ここでの温泉熱利用は熱帯魚館。
世界一大きい淡水魚であるピラルクが飼育されています。
展示の文字の字体が味があり、昭和を感じます。
血の池地獄
ここまで5箇所の地獄を回り、次は血の池地獄です。
ここまで5箇所で結構なボリュームなので、このあたりで食事や休憩を挟んでもいいでしょう。
私もこのタイミングで昼食のつもりで、地獄蒸し工房鉄輪に行ったのですが、祝日15時ごろでも90分待ちとのことで、番号だけとって血の池地獄・龍巻地獄を見てきました。
血の池地獄・龍巻地獄だけは、他の5箇所の地獄から3kmほど離れた場所にあるので、バスを使っていきました。
白池地獄からさらに坂を下ったところの、「鉄輪」というバスターミナルから「血の池地獄前」へ向かいます。
血の池地獄はバス停のすぐ近く。
ここの特徴は赤い温泉。
観光地としての鉄輪温泉の中心部に近い、他の5箇所の地獄と異なり、ここはお客さんもちょっと少なめでなんだか静かです。
ちょっとした隠れスポット感があります。
ここには足湯があります。
龍巻地獄
いよいよ最後の地獄、龍巻地獄へ。
血の池地獄からは歩いて1分ほどの距離。
龍巻地獄は間歇泉が見られるスポットで、30-40分ほどの間隔をおいて、10分間ほど激しく噴き出す温泉があります。
人生で初めて間歇泉を見ましたが、結構な迫力があります。
本来は30mほど噴き上がる力があるようなのですが、周囲が水浸しになるということで、3mほどの高さのところで岩で蓋がされています。
蓋をされていない状態はさらに迫力があるはずなので、もし見られるなら見てみたいものです。
ちなみに、30-40分ほどという間隔は、世界的に見ても短い水準らしいです。
間歇泉の前にはスペースがあり、スペースごと囲むような形でベンチや階段状の岩もあります。
噴き上がる直前になると大勢の人が集まるので、ベンチや階段も座る場所がなくなっていました。
噴き上がり始めてから1分ほどは、みんなお互いに遠慮して間歇泉前のスペースには近寄らないのですが、その後誰からともなく間歇泉近くまで人が集まっていました。
思っている以上に噴き上がり続ける時間は長く、結構みんな飽きるので、間歇泉の近くで写真を撮るのは意外と焦らなくてもよさそうです。
なお、龍巻地獄には足湯はありません。
一番待ち時間が長いからこそ、足湯があって欲しいと思いました。
観光のコツ:血の池地獄と龍巻地獄を効率的に見るために
血の池地獄と龍巻地獄を効率よく見るコツがあると思ったので、ここで書いておきます。
血の池地獄付近に来たらまずは龍巻地獄の方に行き、間歇泉が次に噴き出す時間を確認するのがいいです。
自然現象なので時間ぴったりとはなりませんが、ある程度の間隔の範囲には収まるはず。
龍巻地獄のスタッフの人に聞けば教えてくれるでしょう。
次に噴き出すまで15分を切っているようであれば、そのまま龍巻地獄で場所取りをしながら待ち、前に吹き出してから10分程度しか経っていないなら、先に血の池地獄を見に行くのがいいかなと思います。
もちろん、血の池地獄に何分くらい滞在したいかによって調整してください。
私の場合、血の池地獄にいたのは15分程度でした。
時間が余れば血の池地獄の足湯でのんびり待つのがいいかなと思います。
逆に、このように工夫しないと、最悪龍巻地獄で30分以上も待つことになります。
私の場合がまさにそうで、事前の調査不足で何も確認せずに先に血の池地獄の方に行ってしまいました。
その結果、龍巻地獄に行ったタイミングでは噴き上がりが終わった直後で、そこから30分以上待つことに。
龍巻地獄はお土産コーナーはあるものの足湯はなく、時間を潰せる要素はあまりないです。
さらにいえば龍巻地獄を見終わった後にも、バスの待ち時間が長めでした。
血の池地獄は、鉄輪温泉中心部に比べるとちょっとバスの本数が少なく、1時間に1,2本程度のようです。
この記事を参考に、効率的に地獄めぐりを楽しんでもらえればと思います。
食事:地獄蒸し
さて、7つの地獄をめぐった後、食事のために鉄輪中心部に戻ってきました。
お目当ては地獄蒸しです。
これは、温泉の蒸気を利用して食材を蒸して食すものです。
地獄蒸し工房鉄輪という有名店があり、そこに行きました。
地獄めぐりの合間に番号をとっておいたので、地獄めぐりが終わったらすぐ入店。
血の池地獄・龍巻地獄に行って戻るまでの間に番号が飛ばされてしまったのですが、その旨を伝えたらすぐ入店させてくださいました。
やさしい。
入店の際には、食券を買い蒸し場利用料400円も合わせて支払います。
するととなりのカウンターから食材が出てくるので、それを持って蒸し場に行き、スタッフの方に従って食材を蒸し器にセット。
時間をセットしたタイマーを渡されるので、できあがるまでテーブルで待ちます。
タイマーがなったら蒸し場で出来上がった料理を受け取り、テーブルでいただきます。
ここはメニューとして食材セットのパターンが豊富にあり、すごく迷いました。
微妙に失敗してしまったのが、この時お腹が空きすぎていて、寄せ鍋セットにしてしまったことです。
これだとあまり蒸し場を利用する特別感がなかったなと、食べてる最中に思いました。
王道は野菜とかの食材を蒸して食べるものだと思います。
プチ失敗とはいえ、寄せ鍋もとりめしも美味しくて満足です。
見どころ:ゆけむり展望台
地獄蒸しでお腹が満たされた後は、ゆけむり展望台に行きました。
まさに別府!というアングルの景色が見られるスポットです。
鉄輪中心部から歩くなら20分くらい。
アクセスが悪いこともあり若干マイナースポットなのか、夕暮れ時に行ったら10人もいない程度でした。
私の他には歩きで来ている人はいないようで、他のお客さんは車で来て、駐車場に車を停めていました。
後から知りましたが、血の池地獄と鉄輪を結ぶバスで「貴船城」停留所で降りると多少近いようです。
おすすめの時間は夕暮れ時。
タイミングが良ければ日中の景色、夕方の電灯がついた後の景色、両方が楽しめます。
展望台を楽しんだ後は、ふたたび鉄輪中心部に戻り、今夜の宿である別府駅近くへ。
食事:とり天とりゅうきゅう
別府駅近くの宿にチェックインした後は、夕食を求めて出かけます。
今夜の食事は別府名物とり天。
店によっても味付けが結構異なるようなので、好きなとり天を探すのも面白いでしょう。
この日のとり天はあっさりしていて好きでした。
とり天と一緒にりゅうきゅうという物も食べました。
魚を、醤油・酒・みりん・ごま・しょうがで作ったタレと和えたものらしいです。
これもまたさっぱり系で相性よし。
満足な夕食でした。
別府駅近くをぷらぷら歩いて宿に戻り就寝。
食事:関アジ
翌日はお仕事をしていて日中は観光できず。
ランチタイムに大分名物関アジを食べに行きました。
これは大分のブランド魚で、激しい海流で育った美味しいアジです。
食べてみると、歯ごたえがしっかりしている感じがしました。
実は関アジが1年でもっとも美味しいのは7-9月ごろだそうで、今回の旅行の2月というタイミングは真逆です。
どうせなら美味しいタイミングで食べればよかったのですが、旅行のタイミングでは知らずに美味しく食べれたのでよしとします。
関アジとならぶ大分のブランド魚である関サバは12-3月が美味しい時期だそうで、むしろこっちを食べるべきだったのですが、近場でランチでいただける店を見つけられず。
どこでも食べられそうなイメージでしたが、ブランド魚であるせいか意外と見つけられないので、どうしても食べたいということであれば、しっかり調べて行くのがいいでしょう。
提供している店が夜営業のみというパターンは結構あります。
食事:冷麺
午後もお仕事をして、夕食はこれまた別府名物である冷麺を食べにでかけます。
戦後、満州から引き揚げてきた料理人が提供したのが始まりだとか。
和風にアレンジされていて、韓国系の冷麺に比べると麺が黒かったです。
冷麺というと焼肉屋で食べるイメージですが、別府の場合は冷麺専門店が結構あり、ラーメン屋と同じノリで存在しています。
焼肉は焼肉で、豊後牛の焼肉も名物のようなので食べてみたかったのですが、タイミングが合わず断念。
見どころ:竹瓦温泉
冷麺を食べた後は、竹瓦温泉へ。
別府駅から歩いて10分程度の歓楽街の近くにある、レトロな銭湯です。
観光資源になるほどのレトロさがありますが、市営の銭湯として近隣住民に現役で利用されているようで、おんせん県おおいたのネーミングが伊達ではないことを感じます。
実際、竹瓦温泉の周辺を歩いていると、銭湯に行く格好をした人を見かけます。
竹瓦温泉には普通浴として湯船に入るお風呂のほか、砂湯というものもあります。
砂湯については、今回の旅行では別のタイミングで行く機会があったので、今回は普通浴へ。
普通浴は300円。
観光施設としてレトロさを味わった上に、普通に温泉としても楽しめるので、コスパはとてもいいと思いました。
別府の旅のプランとしては、宿の大浴場にはこだわらず、このような市営銭湯や日帰り温泉を利用することで、トータルでお安く済むのでは。
ただし古い銭湯なだけあって、設備はシンプルすぎます。
中にある設備は、着替え場、ロッカー、浴槽、かけ湯程度で、シャワーや洗い場はありません。
桶はあるので浴槽からお湯を汲み、シャンプーや石鹸を持参して身体を洗うのが主流なようです。
竹瓦温泉に来る前にどこかでシャワーを浴びて身体を洗っておくのがいいかも。
浴室は狭くて10人も入るといっぱいですが、湯上りの休憩スペースは広いです。
レトロ空間そのままの木造スペースで、木製ベンチ、畳の上がり間があり、自販機やマンガも置いてあります。
自販機はビン牛乳も売られており、昔ながらの湯上りタイムに浸れます。
別府に来たなら、竹瓦温泉はぜひ行ってほしい場所です。
見どころ:竹瓦夜の路地裏散歩
竹瓦温泉の後は、竹瓦夜の路地裏散歩というイベントに参加しました。
流しのはっちゃん・ぶんちゃんというコンビに別府ネオン街を案内してもらいながら散歩するプログラムです。
ネオン街散歩といいつついかがわしいことはないので、女性でも普通に参加可能です。
毎月第2・第4金曜日のみ開催されているのですが、タイミングよく旅程が合いました。
20:30から21:45ごろまでの75分程度のコースで、料金は1,000円。
私はVELTRAから申し込みました。
ギターや拍子木によるムーディーな演奏を聴きながらの散歩は、昭和の哀愁を感じます。
曲のリクエストも聞いてくれるのですが、割と最近の曲であってもムーディーにアレンジしてくれるので若い方が参加しても楽しいでしょう。
こうして別府の夜は更けていきました。
黒川温泉
翌日4日目は別府で車を借り黒川温泉に向かいつつ、そこにいたる道中を楽しんでいきます。
別府駅周辺は、タイムズカーのポートが多くて便利でした。
見どころ:九重“夢”大吊橋
ドライブの最初の目的地は九重”夢”大吊橋。
公式サイトによると、歩道専用としては日本一の高さの吊橋です。
長さ390m、高さ173m、幅1.5mのこの橋は、歩道専用として『日本一の高さ』を誇る吊橋です。
https://www.yumeooturihashi.com/
建築構想が出た最初期は実用目的があったかもしれませんが、現状はもっぱら観光専用のように思います。
周辺にはあまりなにもないエリアなので、吊橋の上からは滝や渓谷といった自然を眺めることができます。
入場はどちら側からも可能で、入場料は片道料金がなく往復で500円でした。
両端はそれぞれ中村エリア・北方エリアとなっていますが、中村エリア側の方がメインなようで、駐車場も広くて売店もあり記念写真の撮影サービスもあります。
とはいえ、結局往復することになるので、どちらから入場してもこのあたりは楽しめます。
個人的には小さい方の入り口である北方エリアからの入場がおすすめです。
というのも、北方エリアに行く途中に吊橋を遠くから見下ろせる展望スポットがあるからです。
北方エリアの入り口から歩くと坂を登って5-10分程度なので、中村エリアから吊橋を渡ってから歩くこともできますが、北方エリアに車で行く前後に立ち寄るのが楽かなと思います。
見どころ:やまなみハイウェイ
大吊橋の後は、やまなみハイウェイを走ります。
この道は、大分県由布市水分峠と熊本県阿蘇市一の宮町を結ぶドライブルートです。
道中、牧場や展望台といった立ち寄りスポットもあり、九州でも有名なドライブコースです。
実際走ってみた感想としては、主に山の中を走るのどかな道といった感じで、運転して楽しかったです。
やまなみ牧場というところに立ち寄る予定もあったのですが、残念ながら冬季休業でした。
見どころ:やまなみハイウェイ展望台
やまなみハイウェイを走り、立ち寄ったのはやまなみハイウェイ展望台。
やまなみハイウェイの最高地点である牧ノ戸峠にある展望台です。
訪れて驚いたのが、雪が積もっていたことです。
2月後半のことで、ここに訪れる前にいた別府市内や由布院ではまったく雪の痕跡がなかったので、いかに標高が高いのかということを思い知りました。
晴れていればいい景色が見られたのでしょうが、残念ながら雪で視界が悪かったです。
雪も降るほどめちゃくちゃ寒いところだったのですが、休憩所でソフトクリームが売っていたのでチャレンジ。
牧場の休業で食べられなかった分のリベンジができました。
濃厚で美味しかったです。
外が寒い時に暖かい室内で冷たいものを食べるのは幸せ。
食事:馬刺し
やまなみハイウェイを越えると黒川温泉が近づいてきます。
このあたりから熊本県に入ってくるので、ランチは熊本名物馬刺しにしました。
黒川温泉手前の道沿いにある、「ふじ本」というお店。
精肉屋さんがやっているようで、肉売り場も併設されています。
席数が少ないので並ぶこともありそうですが、タイミングよく並ばずに入店でき、美味しい馬刺しをいただきました。
見どころ:杖立温泉
ランチの後はさらに走り、一度黒川温泉を通過して杖立温泉に向かいます。
川沿いの小さな昔ながらの温泉街といった感じで、ほどよく寂れた感じもあって好きです。
廃墟化した建物も結構あります。
集落の何箇所かに蒸し場があり、食材を蒸すことができます。
集落に入る手前に観光市場があり、蒸し食材セット的なものを売っているかと思いきや、意外にもそのようなものはありませんでした。
泉屋
杖立温泉では「泉屋」という旅館で日帰り入浴をしました。
木箱の中に座り、上から首だけ出すタイプの蒸し風呂に入りたかったのですが、隔日入れ替わり制でタイミングが合わず入れずでした。
見た目のインパクトがすごいのでいつか行ってみたいところ。
見どころ:黒川温泉の温泉手形
杖立温泉の後は、さきほど通過した黒川温泉に戻ります。
黒川温泉では「黒川温泉一旅館」という言葉があり、宿や風景全体を含めて一つの旅館とみなして全体で黒川温泉を盛り上げていこうという考え方があります。
その考えが現れているのが入湯手形というシステムで、手形を購入することで黒川温泉の旅館3軒で日帰り入浴ができます。
手形はその日中に使い切る必要はなく、有効期限は6ヶ月もあります。
また、必ずしも温泉3軒での利用ではなく、1軒分はお土産や飲食での利用も可能です。
料金は1,300円。
入浴できる旅館が30軒もあってどこに行くか迷うのですが、入湯手形と一緒にもらえるパンフレットが素晴らしく、各旅館のお風呂の写真・泉質・移動の所要時間が載っています。
さらに、肌の弱い人向け、美人肌を目指したい人向けといった形で、どのような泉質の温泉にどのような順で入ればいいのかといったオススメパターンが温泉ソムリエの方によって提供されています。
とても気の利いた情報のまとめ方で、満足な温泉巡りができました。
食事:豚汁
温泉を楽しんだ後は、黒川温泉で夕食を食べました。
このあたりは豚も名産のようで豚汁定食にしました。
温泉では和食がやはり合います。
夕食の後は黒川温泉近くで宿泊。
黒川温泉の宿が高かったので、楽天トラベルで近くの宿を探しました。
黒川温泉を満喫しきれたので、日帰りで別府に戻るプランでもよかったかもしれません。
別府②
翌朝、最終日はまた別府に戻り最後の観光を楽しみます。
見どころ:熱の湯
最初に立ち寄ったのは熱の湯。
市営の浴場ですが、ここは驚くことに無料で入れます。
シンプルな共同浴場で、設備としては浴槽の他脱衣所があるのみで、シャワーはありません。
中は小さく、6人程度でいっぱいになりそうな感じです。
建物は古さを感じるもののレトロさを感じるようなものではないと思います。
場所は鉄輪温泉中心部にわりと近く、目の前には無料の駐車場もあるので、車で観光する時の駐車ついでに無料の温泉として記念に入ってみるという楽しみ方がおすすめかもしれません。
営業時間は06:30から21:00までです。
見どころ:鉄輪蒸し湯
次に訪れたのは鉄輪蒸し湯。
熱の湯から歩いて2,3分程度の距離にある、昭和の趣のある市営浴場です。
着いたらまずは受付で浴衣をレンタルし、併設された普通の浴場で下半身をかけ湯で流した後、浴衣に着替えて蒸し湯室に入ります。
1m四方ほどの小さな扉から入る蒸し湯室は8畳ほどの空間で、暗くなっています。
鉄輪蒸し湯の一番の特徴は、薬草の敷き詰められた床に横たわることで、薬草の匂いで普通の蒸し湯以上にリラックスできます。
結構湿度が高いのか横たわってすぐに汗が噴き出してきて、入っているのが結構きついです。
蒸し湯に入れる時間は係の人に管理されており基本は8分間で、2分間だけ延長も可能なようです。
蒸し湯室に入るとタイマーがスタートし、8分経ったら延長するか声をかけられます。
私は8分でリタイアしました。
蒸し湯の後はその場で浴衣を脱いで返却し、そのまま併設の普通の浴場で汗を流してお湯に浸かることができます。
サウナー的には水風呂が欲しくなるかもしれませんが、残念ながら水風呂はなし。
上がった後は、昔ながらの板の間で休憩できます。
竹瓦温泉に続き、ここにもビン牛乳がおいてあり万全のリラックスムードになれました。
料金は、蒸し湯が700円、レンタルの浴衣が220円です。
浴衣をレンタルする代わりにTシャツ短パン等でも入れるようなのですが、汗でびしょびしょになる上に薬草まみれにもなるので、雰囲気を味わえる浴衣をレンタルするのが正解だと思います。
鉄輪蒸し湯の建物の前には、無料の足蒸し湯もあります。
足だけ突っ込んで蓋をして、隙間をタオルで塞げば完成です。
絵面はシュールですが、足だけでも結構気持ちいいです。
個人的には足湯以上に好きでした。
見どころ:別府海浜砂湯
次に向かったのは別府海浜砂湯。
朝から温泉3連発で幸せすぎます。
鉄輪温泉から一度別府駅前あたりまで戻り、バスで向かいました。
別府海浜砂湯は2023年3月31日に廃止されてしまうとのことで、廃止される前に駆け込みで訪れてきました。
予約はできないのか、到着順に受付をします。
1時間半後の枠が取れたので、少し時間をつぶしてから再訪。
受付で配られる浴衣に着替えて、タオルとスマホを持って砂湯の場所に向かいます。
荷物置き場に荷物を置いたら、砂のくぼみに寝かされて、砂かけ係の方に砂をかけてもらいます。
砂は結構な重みがあり、肺が圧迫されて呼吸が苦しくなるような感じがありました。
しばらくすると慣れてきて、重みと温かさに包まれる上に波の音が聞こえてきてとても気持ちいいです。
スマホを預けておけば、砂に埋まっている写真も撮ってもらえます。
15分ほどで声をかけられて、砂から抜け出します。
更衣室手前で浴衣を返し、シャワーを浴びてから普通の浴場に入ります。
残念ながらここではビン牛乳は売っていませんでしたが、休憩スペースの目の前の海を眺めながらのんびりできました。
海の目の前には無料の足湯もあります。
砂湯の待ち時間にのんびり浸かるのもいいし、終わった後の余韻を楽しんでもいいです。
見どころ:別府タワー
別府で温泉を満喫した後は、観光の締めくくりに別府タワーに登りました。
別府タワーは高さ100mで、今となっては大した高さではないのですが、別府や鉄輪温泉の方まで見渡すことができ、旅の締めくくりにはぴったり。
別府タワーは、東京タワー・名古屋テレビ塔・さっぽろテレビ塔・通天閣・博多ポートタワーと設計者が同じ内藤多仲さんという方で、タワー6兄弟と呼ばれているそうです。
6兄弟の他のタワーに登った時にはそのような情報は意識していなかったので、タワー6兄弟をアピールしているのは別府タワーだけかもしれません。
後は博多ポートタワーに行けば6兄弟制覇できるはずなので、いつか行きたくなりました。
食事:とり天@トキハ東洋軒
別府タワーの後は、そのすぐ近くのショッピングモールであるトキハの地下のフードコートで東洋軒のとり天を食べました。
トキハは、フードコートで別府名物のとり天と冷麺の両方が食べられる上に、足湯もあり、さらには目の前から大分空港行きのバスも出ているので、別府最終日の立ち寄りスポットとしてはかなり便利です。
前述の通り、すぐ近くに別府タワーもあるので、あまった時間の調整もしやすいです。
さて、トキハのとり天は味付けが濃いめで、2日目に食べたあっさり系のとり天とは系統が違います。
個人的にはあっさり系の方が好みですが、東洋軒はとり天発祥というブランドがあるようで高い人気を誇るので一度食べてみてもいいと思います。
大分空港②
食事の後はトキハ前からバスに乗り、大分空港に向かいます。
食事:関サバのにぎり
いよいよ大分にいられる時間も後わずか。
大分で食べられていなかった関サバは、空港のお寿司屋で食べることにしました。
フライトまで結構ぎりぎりな時間だったのですが、空気を察して急いで握ってくださり、思い残すことなく大分グルメを満喫できました。
空港にあるお寿司屋でありながら、しっかりしているように感じたので、おすすめできます。
まとめ
以上、由布院・別府・黒川温泉旅行記でした。
大分県を訪れるのは初めてでしたが、かなりいい感じに満喫できたのではないかと思います。
これから大分を訪れる人の参考になれば幸いです。
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