この記事は岡山県の観光プランを考えている人向けに書いています。
私が実際に岡山・倉敷・児島を1日で回った時の旅行記です。
この記事を読むと、岡山・倉敷・児島の回り方の一つのプランがわかります。
では始めます。
岡山
岡山県で最初に訪れたのは岡山でした。
岡山県の県庁所在地である比較的大きな街です。
見どころとしては岡山後楽園と岡山城。
食べ物としてはばらずしが有名で、その他今回はままかりとさわらも食べました。
岡山に夜行バスで到着
今回の旅行は夜行バスでスタートしました。
関東からの乗車時間は約8時間半。朝6時半に岡山駅に到着です。
夜行バスでの旅で意外に困るのが、朝早く現地についてからの過ごし方。
岡山の場合はこの点あまり困りませんでした。
見どころの一つである後楽園が朝7時半から開いているということもあり、そこまでの移動時間も含めると、あまり長く時間潰しをする必要がなかったのがよかったです。
岡山駅周辺では後楽園と岡山城を回るつもりなので、コインロッカーに荷物を預けます。
とりあえずとてもわかりやすい場所にある、新幹線改札前のロッカーを使いました。
ここのロッカーは現金のみ対応。
キャッシュレス派にとっては不便ですが、せめてもの救いは近くに両替機があること。
どうしても現金以外で利用したいという場合、朝早い時間だとホテルグランビア連絡通路という結構遠いところまで行かなければいけないらしく、諦めました。
さんすて岡山1階にあるロッカーも交通系ICが利用できるようですが、朝10時まで開いていません。
荷物を預けたりトイレに行ったりして、さらにはトイレ前のベンチに座って時間をつぶし、後楽園行きのバスの時間を待ちます。
バスに乗る直前に気づきましたが、駅前には桃太郎の銅像がありました。
さすが桃太郎の地。
岡山後楽園
岡山最初の観光スポットは岡山後楽園。
茨城県水戸市の偕楽園、石川県金沢市の後楽園と並ぶ日本三名園の一つです。
開園が7時半と早いので、夜行バスで岡山入りした時の観光にうってつけ。
岡山駅からのアクセスはこんな感じです。
- 徒歩だと25分
- 路面電車で4分、停留所から徒歩10分
- バスだと10-15分、停留所からすぐ
今回は、アクセスが一番楽そうなバスで行きました。
後楽園が開園する頃にちょうどよく到着するのは岡山駅を7:10に出発するバスです。
後楽園前の停留所には7:20頃に着き、のんびり歩いて入口へ。
入園料は後楽園のみだと410円ですが、他の施設との共通入場券だとお得になるようです。
今回は岡山城に行く予定があったので、岡山城との共通入場券640円を購入。
個別に買うより170円お得でした。
さてそれでは後楽園に入っていきます。
この日はとても天気がよく、庭園を楽しむには最高の日でした。
朝早いと人も少なくて、すがすがしさがあります。
園内に順路は無いので、無料でもらえる地図を参考に自分でコースを決めて回ります。
後楽園の次の予定は隣にある岡山城ですが、その開館時間が9時からなので、見て回る時間は1時間以上たっぷりありました。ということで、いろいろと回ります。
正門を入って左の方に、鶴舎がありました。
タンチョウが飼育されていますが、その鳴き声が結構うるさいのは意外。
園内中央部近くの唯心山の方まで聞こえていました。
訪れた日はこどもの日が近かったので、池にはこいのぼりが浮かんでいました。
後楽園の中央には唯心山があります。人口の小山。高さはたったの6メートルでなんかかわいい見た目。
高さ6メートルとはいえ、そこからの眺めは結構いいです。
後楽園の近くには岡山城があり、後楽園からも見えます。
後楽園が広いせいか、隣とはいえ結構遠く感じる小ささ。
園内にはいろいろな植物が植えられています。
この時期はあやめやつつじが咲いており、鮮やかな色彩を楽しめました。
園内中央には流店[りゅうてん]という建物があります。
中を水路が流れる建物は珍しいものらしく、たしかに他では見たことがありません。
水の流れがとても涼しげです。
足湯とは違い、足は入れるのは禁止。
流店ちかくには、思わず渡りたくなるようなガチャガチャした橋がありました。
岡山後楽園全体の感想として、植生が豊かでとても美しいです。
整然としすぎて天然の環境とは異なりますが、植物を愛でたくなるような場所。
日陰は少なく夏は結構暑そうなので要注意です。
日本三名園にふさわしい満足感でした。
水辺のももくん
後楽園の次は隣の岡山城に向かいますが、地図を見ていたら気になるものを見つけました。
その名も「水辺のももくん」。
後楽園のある旭川中州の南端にあり、後楽園と岡山城を結ぶ橋から大体歩いて10分くらいのところ。
多少時間に余裕もあったので行ってきました。
ちなみに、旭川の中州のほとんどが岡山後楽園の敷地なので、水辺のももくんも後楽園の中にありそうに見えますが、ここに関しては後楽園に入場せずに訪れることができます。
そこにあったのは桃を掲げる少年の像。
桃太郎をイメージしているようですが、桃太郎とは名乗らない。
特段何が面白いというわけでもないですし、これを見るためだけのために往復20分歩くほどではないかなと思いました。
岡山城
岡山後楽園と水辺のももくんの次は岡山城へ。
黒塗りと金色の装飾が美しいお城です。
天守閣は令和4年(2022年)の11月まで改修を行っていたとのことで、それが完了してから半年程度という、いいタイミングで訪れることができました。
改修直後だからか、本当にピカピカの外観です。
外観もいいのですが、個人的には内部の展示がとてもよかったです。
まちづくりや関ヶ原の戦いなど、岡山に関連する歴史が面白くわかりやすく解説されていてとても勉強になり知識欲が満たされました。
展示をじっくり見ていたら時間があっという間で、1時間半ほど岡山城にいたようです。
岡山城のあとは岡山駅に戻ります。
岡山城も後楽園と同じく、バス移動が一番歩く距離は短いようです。
しかし次点の路面電車でも5分余計に歩く程度だったので、帰りは路面電車を使ってみました。
珍しい乗り物には乗ってみたい。
昼食:岡山名物ばらずし@吾妻寿司さんすて岡山店
岡山駅に戻ると11時台。
夜行バスで早朝岡山に着いてから何も食べていないので、ランチにします。
岡山ということで目当てはは名物のばらずし。
岡山駅直結の商業施設である「さんすて」の中に吾妻寿司さんすて岡山店があり、ここで気軽にばらずしが食べられます。
ばらずしは、ちらし寿司の上に寿司ネタのようなエビや魚が乗った見た目で、とても華やかです。
大きな具材がたくさん乗っていて満足感も得られます。
早朝から活動していたせいか、まだおなかに余裕があったので、ついでにこれまた岡山名物のさわらとままかりの握り寿司を食べました。
駅ビルで岡山名物を一気に3品楽しめて、効率いい感じです。
昼食の後はロッカーから荷物を回収して、次の目的地である倉敷に移動します。
倉敷
岡山の次に訪れたのは倉敷。
岡山県第二の都市です。
見どころは美観地区。
有名な食べ物としては、デミカツ丼やたこめしなどがあるようですが、どちらも今回未挑戦です。
岡山から倉敷へ鉄道移動
岡山から倉敷へは鉄道で移動します。
日中は毎時5本前後走っているので、長時間待たされて困るということはなさそうです。
乗車時間は大体15分くらい。
岡山も倉敷も有名観光地だからか、連休の隙間の平日とはいえ車内は結構混んでて座れませんでした。
大きな荷物を持っての移動はちょっと考えたほうがよさそうです。
倉敷美観地区
倉敷駅到着後はふたたびロッカーに荷物を預けて倉敷美観地区に向かいます。
駅からは歩いて15分くらい。
大きな通りではなく、アーケード内のわかりづらいほうの道を通ったからか結構長く感じました。
江戸時代の古い町並みがかなり状態よく保存されています。
この旅行の少し前に行った山口県の萩も結構古い町並みが残っていましたが、結構いい勝負になりそうです。
萩と異なるのは、観光客がかなり多いという点。
倉敷のアクセスがいいからかもしれません。
観光客が多い分、お店や見どころは数も種類も豊富で、かなり賑わっています。
特に喫茶店が多い気がしました。
行ったタイミングが連休シーズンということもあってかなり人が多く、テーマパークのようでした。
タイムスリップ感や、落ち着いた感じを味わいたければ、人が少ない時期を狙っていった方がよさそうです。
くらしき川舟流し
倉敷美観地区の中心には倉敷川が流れており、観光用の川舟が運行されています。
倉敷に行く前は乗ってみたいと思っていたのですが、行ってみたら人が多すぎて「見せ物みたいになりそうでいやだなー」とか考えていました。
迷いつつもチケット売り場に行ってみたら売り切れ。
乗るかどうか迷っていたとはいえ、結局乗れなかったのはちょっと残念。
オフシーズンにリベンジしてみたいです。
川舟に限らずですが、倉敷美観地区は1人客が少なかったです。
1人で行くと、ちょっと浮いた感じがするかもしれません。
人が多いのでおそらく周りの人はそんなに気にしませんが。
天気が良すぎたのと人混みとでちょっと疲れたので、倉敷観光はそこそこで次の目的地である児島に向かいます。
とりあえず倉敷駅に戻って、ロッカーから荷物を回収し、児島に移動することにします。
児島
岡山県で最後に訪れたのは児島です。
児島駅は、瀬戸大橋で四国に渡る際の本州側の玄関であり、JR西日本とJR四国の境界駅となっています。
今回の旅では翌朝から四国バースデイきっぷを利用して四国を周遊するのですが、このバースデイきっぷが使えるのが児島駅からいうことで、児島を訪れました。
見どころとしてはジーンズストリート。
有名な食べ物としては下津井のたこがあげられます。
倉敷から児島へ鉄道かバスで移動
倉敷から児島への移動方法は2通り。
- 岡山経由の鉄道移動。移動時間は約50分。料金は770円
- バス移動。移動時間は約55分。料金は750円。
移動時間も金額も同じようなものです。
この時は鉄道の方がすぐ来たので鉄道で移動しましたが、岡山倉敷間の電車はかなり混んでいたのでバスの方が楽だったかもしれないです。
児島ジーンズストリート
児島はジーンズストリートというところが一つの見どころになっているようなので、まずはそこに向かいます。
児島は地理的に綿花栽培が比較的適していたそうで、かつて繊維産業が発達した歴史から今でもジーンズ生産が盛んで、国産ジーンズの4割は児島で生産されているそうです。
今ではジーンズの聖地として有名になったようで町のいろいろなところでジーンズをプッシュしています。
児島駅の階段にはさっそくジーンズ。
駅を出てすぐのアーケードにもジーンズが吊るされています。
児島のジーンズストリートというのは、約400mの通りにジーンズショップが集まっている場所で、児島駅から歩いて15分ほどで着きます。
入口はとてもわかりやすい。
とにかくジーンズをアピールしまくるので、通りの電柱の何か所かにはジーンズが吊るされています。
関係ない電線も多いせいで、なかなかいい写真は撮りづらい。
岡山や倉敷にくらべるとマイナー観光地なので観光客も少なく、静かな印象でした。
ここに来るなら通りを見るだけではなく実際にお店に入って見たほうが楽しめそうな気がします。
買い物する気がまったくなかったのでお店には入っていないのですが、お店としてもとりあえず入店してあげたほうが喜ばれるかも。
鷲羽山夕景鑑賞バス
児島観光としてジーンズストリートだけだとちょっと物足りず、瀬戸大橋を眺める展望台に行ってみたいと考えていました。
展望台へはバス便はあるもののバスの本数が少なくてちょっと不便です。
どうしようかと悩んでいたらちょうどいいバスを見つけました。
その名も鷲羽山夕景鑑賞バス。
日没の時間に合わせて児島駅や周辺のホテルを周回するバスです。
車体は普通の路線バスですが、夕景バス専用として運行します。
料金は520円で現金のみ利用可能。
夕景鑑賞目的なので、景色のいいところではバスから降りて周囲を散策する時間をとりながら周回します。
クライマックスとなる、鷲羽山展望台では30分かそれくらいの長時間の停車で、瀬戸大橋と夕日をセットで眺めることができます。
セットといいつつも、夕日と瀬戸大橋はあまり重ならず、夕日は本州側の山のほうに沈んでいきました。
夕日の向きは微妙でしたが、瀬戸大橋の景色自体はいいです。
明日ここを渡って四国へ行くと思うとなおさらしみじみ来るものがあります。
この鷲羽山夕景鑑賞バスですが、知名度が低いようで、私以外にはお客さんは1組しかいませんでした。
経営が心配になってしまいますが、少人数だと融通が利きやすくなるのはいいかもです。
マイナーなサービスのわりに満足度は高く、割とおススメ。
夕食:たこ塩焼そば@あっちゃん
夕景鑑賞のあとは夕食へ。
児島駅周辺はあまり栄えておらず飲食店は少ないので、訪れる際はどこで食事をとるか事前に決めておいたほうがいいでしょう。
児島の近くには下津井という漁港があり、そこで水揚げされるたこは潮流の早いところで育つため足が太くて短く甘みがあるそうです。
そんな話を聞いたので、夕食はたこ塩焼そばにしました。
訪れたのはあっちゃんというお好み焼き屋さん。
一人で食べるにはちょっとボリューミーでしたがおいしかったです。
宿:児島プチホテル
夕食のあとは宿へ。
楽天トラベルで探して安かった、児島プチホテルというところにしました。
ちょっと古いせいか暗い感じがしますが、まあ普通のビジネスホテルです。
泊まるだけなら問題ないでしょう。
ゆっくり休んで明日からの四国周遊に備えます。
翌日の愛媛観光の記事はこちら。
最後に
以上、岡山・倉敷・児島の旅行記でした。
行った中だと、植物が美しい後楽園と、知識欲を満たされる岡山城が特におすすめです。
倉敷は人混みが結構ひどかったので、それに耐えられる人に限ります。
児島では夕陽を見ていくといいかなと思います。
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