【好きっぷ】繁忙期・予約なしでも座れる徳島・東京間の移動手段

南海フェリー 国内旅行
南海フェリー

この記事では、繁忙期に予約なしでも座れる、徳島・東京間の移動手段を紹介します。

徳島から東京に移動するにあたり、繁忙期で予約が取れなかったり、あえて予約を取らずに自由に旅を楽しみたい。だけど移動中は座りたい。というようなことはないでしょうか。私がまさにそうでした。

この悩みは好きっぷという南海フェリー・南海電鉄の特別きっぷと、新大阪始発ののぞみ自由席を組み合わせることで解決します。

実際、ゴールデンウィーク最終日という繁忙期でも、この手段を使ってみたところ座って移動することができました。

この記事では、この移動手段での料金や移動のコツを紹介します。徳島や四国との快適で自由な旅の手助けになればと思います。

徳島から東京までの移動手段比較

まずは徳島から東京までの移動手段を表で比較してみます。

移動手段移動ルート料金
(円)
所要時間予約要否
飛行機徳島空港~羽田空港20,0002時間必要
特急列車・新幹線徳島~岡山~東京20,0006時間不要
高速バス・新幹線徳島~新大阪~東京16,0006時間必要
フェリー・南海電鉄・新幹線徳島~徳島港~
和歌山港~新大阪~
東京
17,0008時間不要
夜行バス徳島駅~新宿駅7,0009時間必要
フェリー徳島港~東京港20,00018時間必要
乗船日の2日前まで
徳島から東京までの移動手段比較表

比較表については以下注意です。

  • 料金や所要時間は概算です。
  • 料金は平日の安いタイミングでの値段です。
    特にバスの料金は、繁忙期・閑散期で大きく変動します。
  • 飛行機やフェリー単体の移動の場合、空港や港からの移動については考慮していません。

比較表の中で、予約不要の移動手段は以下2つです。

  • 特急列車・新幹線
  • フェリー・南海電鉄・新幹線

この記事では、「フェリー・南海電鉄・新幹線」のパターンについて詳しく見ていきます。
新大阪始発の新幹線に乗ることで空席を狙うというところが、座るためのポイントです。

好きっぷはフェリー料金だけで南海電鉄にも乗れるお得なきっぷ

フェリー・南海電鉄の移動の肝となる要素の一つは好きっぷです。
ここで好きっぷについて紹介します。

好きっぷというのは、南海電鉄と南海フェリーが共同で販売している特別きっぷです。
これを使うと徳島港から南海電鉄のどの駅でも片道2,200円で行くことができます。

フェリーの片道料金が2,200円なので、実質南海電鉄に無料で乗れるという大サービス。
ちなみに、和歌山港からなんばまでの南海電鉄の料金は930円です。
この料金が無料になるのは大きいと思います。

フェリー・南海電鉄・新幹線で実際に移動した際のレポート

ここからは、「フェリー・南海電鉄・新幹線」で徳島から東京まで実際に移動した際のレポートです。

徳島駅から和歌山港まで

徳島駅から徳島港まで:徳島市営バス

まずはフェリーに乗るために徳島港へ。

徳島の中心地である徳島駅前からは、徳島市営バスで南海フェリー行きという便があります。

1時間あたり2本程度運行しており、乗車時間は20-25分程度です。

料金は210円。この経路では支払にPayPayが利用できました。
(もしかしたら私が乗ったバスだけかもしれませんが)
鳴門近辺等、徳島県内で乗った他のバスは現金払いのみだったので、すごく特別な感じがしました。

バスは出航10分前に港に着く便もありましたが、1本早いバス便に乗り、出航40分前に港に着きました。
出航10分前に着くバスでもおそらくフェリーには乗れるのですが、1本早かったことで余裕をもって乗船できました。
結果として後述の通り、船内での快適なスペースの確保につながりました。

徳島港から和歌山港まで:南海フェリー

徳島港についたら次は和歌山港までフェリー。

南海フェリー
南海フェリー

徳島港で、前述の好きっぷという特別きっぷを購入します。
料金は2200円で支払いは現金のみでした。

好きっぷを購入できる窓口が一つしか空いていなかったので、出航ぎりぎりに港に到着すると結構焦りそうです。

南海フェリー徳島港のきっぷ売り場
南海フェリー徳島港のきっぷ売り場

きっぷ購入待ちのお客さんが全員乗船するまで出航は待ってくれるのでしょうが、船内でいいスペースを確保するために、特に繁忙期は早めに港に着いた方がよさそうでした。

購入してから気づいたのですが、スマート好きっぷというサービスもありました。

スマート好きっぷ
スマート好きっぷ

これは、タッチ決済可能なクレジットカードを利用することで、紙のきっぷ不要で好きっぷ同等のサービスを受けられるというもののようです。
利用できる駅や改札に制限はあるものの、大きな駅は対応しています。

なんばや新今宮といった、今回の記事で新大阪に向かう際に利用することになりそうな駅は対応しているので、スマート好きっぷでキャッシュレス決済する方が便利だったかもしれません。
紙のきっぷ購入前に知りたかったです。

乗船開始は、通常は出航の15分前からのようですが、この日は乗客が多かったからか、25分くらい前から乗船が始まっていた気がします。

乗船時間は2時間10分。

船内の座席は以下のような種類がありました。

  • じゅうたん席
    足を伸ばして寝転がることができます。
  • 椅子席
    リクライニングシートです。
  • ファミリー席
    テーブルをはさんで座れる席です。
  • ビジネスコーナー
    コンセント・読書灯・パーティション付きのデスクです。
南海フェリー船内・椅子席
南海フェリー船内・椅子席

そのほか、追加料金が必要なグリーン席や、トラックドライバー専用のドライバールームがあります。
私が乗船した日は、乗客が多かったせいかドライバールームも一般開放されていました。

デッキにもベンチがあります。

南海フェリー・デッキ
南海フェリー・デッキ

いろいろと席の種類がある中で私が気に入ったのはじゅうたん席でした。
なんといっても横になって寝られるというのが魅力的です。

じゅうたん席の壁際には枕にできそうなクッションもありました。
また、壁にはコンセントもあります。

個人的に一番よさそうなのは、じゅうたん席でコンセントも近くてクッションもあるという場所です。
人気がありそうなので、早く乗船できたならここを狙ってみてもいいのでは。
早く乗船するためのポイントは、港までのバスを出航ぎりぎりの便ではなく、1本早い便にするということでしょう。

今回は上記のベストの場所は取れず、じゅうたん席の中央通路際のスペースを確保しました。
通路際ということでうるさいかなと思ったのですが、それは乗船受付中のみで、出航してしまえば乗客はそれぞれの居場所に落ち着くので意外と静かでした。

出航する頃にはじゅうたん席も人がいっぱいになっていて、後から来た人は寝転がるスペースを取れないような状態になっていました。
たまたま1本早いバス便で港に着いただけでしたが、じゅうたん席で寝転がるスペースをしっかり確保できたのはラッキーだったようです。

船は結構揺れるのですが、寝ているときはあまり気になりませんでした。
ただし船内の散策で歩き回ったときは、やはり揺れを強く感じ、まっすぐ歩けないほどです。
とはいえ特に酔ったりはしませんでした。

電波についていえば、陸地から離れすぎているせいか、海上では電波はほとんど入りませんでした。
(ちなみにauです。)
Wi-Fiもあったらしいのですが、見つけられなかったです。
船内ではほとんど寝ていたのであまり困りませんでしたが、次に乗船する機会があれば探してみようと思います。

和歌山港から新大阪まで

フェリーから南海電鉄への乗り継ぎ

和歌山港に着いたら南海電鉄に乗り継ぎます。

下船口から和歌山港駅までは徒歩3分程度。

フェリーから南海電鉄に接続できるようにお互い時間調整しているようで、港に到着してから大体10-15分後に和歌山港駅から電車が出ます。
ただし早朝の第2便のフェリーだけは接続が悪く、30分ほど間が空きます。

早朝以外は南海電鉄の特急サザンに接続しており、和歌山港駅から直接特急に接続するか、あるいは隣の和歌山市駅で特急に接続します。

詳しくはこちらの時刻表をご確認ください。
南海フェリー時刻表

和歌山港から大阪市内まで:南海電鉄

私が乗った便は、和歌山市駅で特急に乗り換えるタイプの接続でした。

フェリーの乗客が多いわりに和歌山市駅までの車両が短いため、車内で立っている乗客も多かったです。
私はなんとか座れましたが、最悪5分ほどだけ立つ覚悟はしておいた方がいいでしょう。

和歌山市からはJRに乗り換える人もいたりして、また乗り換え先の特急の車両が長く、さらにいえばその特急は和歌山市駅始発だったので、フェリーから乗り継いできた人が全員充分座れるだけのキャパシティがありました。

大阪市内での新大阪までの乗り換えルート

和歌山港から南海電鉄経由で新大阪に向かう場合、ルートとしては以下2パターンのいずれかになるでしょう。

  • なんばで大阪メトロ御堂筋線に乗り換え
    なんばから新大阪が直線に近いルートで乗り換えも少ないので、こちらの方が早いことが多いでしょう。
  • 新今宮でJRに乗り換え
    新今宮から新大阪までは大阪環状線を迂回するようなルートになり時間が余計にかかりがちです。また、乗り換えが発生することも多いでしょう。
    新今宮で東京までの新幹線のきっぷを買ってしまえば、新大阪までの在来線料金の負担がなくなるので、少しだけトータル運賃が安くなります。

私はシンプルに、御堂筋線経由で移動しました。
特に迷うことなく、スムーズに乗り換えられました。

新大阪から東京まで

新大阪始発の新幹線の見分け方

帰京のための面倒な乗り継ぎも終盤、いよいよ新幹線に乗ります。

繁忙期でも座って移動するうえでのポイントは新大阪始発ののぞみを狙うこと。
新大阪始発かどうかを見分ける方法はいくつかありますが、ここでは2つ方法を紹介します。

まず1つ目。
のぞみの列車番号が200、300、400番台のものは新大阪始発らしいです。

のぞみにはそれぞれの便にのぞみ〇号という形で列車番号が振られています。
この列車番号は、駅の発車案内や時刻表でも確認できます。

新大阪始発を見分ける方法の2つ目は、時刻表で新大阪始発の表記がある便を探すことです。
スマホからアクセスする場合、ジョルダンの時刻表が見やすかったです。
ジョルダン:新大阪駅(東海道・山陽新幹線 博多方面)の時刻表

自由席の中でも1号車は特に空いている

新大阪始発ののぞみに乗るだけで座れる確率はかなり上がりますが、さらに確実に座りたければ乗る車両にも気を付けましょう。

のぞみの自由席は1-3号車ですが、ホームの端から乗ることになる最後尾1号車はもっとも空いています。
階段から遠い分移動はだるいですが、そのあと数時間座っていられることを考えるとこの差は大きいのではないでしょうか。

実際にこのような作戦で動いたところ、ちゃんと自由席を確保できました。
新大阪20:57発で新大阪始発で東京まで行けるものとしては最後ののぞみです。

指定席は満席というアナウンスが流れていましたが、1号車では3割ほど空きがありました。
自由席の方が空いているというのは意外でした。

座席さえ確保してしまえばとても快適で、あっという間に東京に着きました。

最後に

この記事では、繁忙期・予約なしでの徳島・東京間で座れる移動手段を紹介しました。

指定席をとらない分値段も安く、夜行バスを除けば最安値になるかもしれません。

実は今回の移動は鳴門からの帰京だったので、この場合は淡路島経由の高速バスで新大阪から新幹線に乗るルートが最適だったかもしれません。
また徳島や鳴門に行く機会があれば試してみます。

乗り換えの多い面倒なルートですが、フェリーという珍しい移動手段を、観光ではなく移動のための目的で体験できたのはよかったです。
帰京に使うのは面倒ですが、大阪と徳島とで行き来するならいい手段かもしれません。

四国や徳島との交通手段の選択肢の一つとしてこの記事の情報が役立てば幸いです。

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