東京発・福井県と岐阜県を車で回る2日間モデルコース

白川郷 国内旅行
白川郷

この記事では、福井県と岐阜県を2日程度で回るドライブ旅行のモデルコースを紹介します。

実際の旅行記をベースに、当日行くことのできなかった気になる場所も合わせて紹介していきます。
時期は3月中旬ごろで、金曜日の夜に東京近郊を出発して土日を使って旅行しました。

同じような旅をしようとしている方や、福井県・岐阜県の見どころや名物を押さえておきたい方向けに役に立てばうれしいです。

それでは始めます。

旅程

1日目夜:福井県鯖江まで移動

今回の旅行の出発地は東京近郊。

金曜日の夜に車で出発したら、その日のうちに福井県の鯖江まで移動し、翌日朝から福井県を楽しめるようにします。
ルートとしては主に東名・新東名・北陸自動車道を使います。

1日目夕食or夜食:福井ローカルフード@北陸自動車道南条サービスエリア

東京近郊を夜に出ると、福井県に入る頃には深夜になっているでしょう。
この時間帯はほとんど飲食店もやっていないはずですが、そんな時におすすめなのが北陸自動車道の南条サービスエリアです。
こちらのフードコートでは、夜遅い時間でも福井のローカルフードを楽しむことができます。

福井のローカルフードは種類が多いので、食事の機会をフル活用しないと食べつくすことができません。

南条サービスエリアのフードコートで食べられる福井ローカルフードは次のようなものがありました。

  • ソースかつ丼
  • おろしそば
  • ボルガライス

どれも気になる食べ物です。

あまりにも深夜すぎてカロリー的に心配だったのと、宿が近くて後は寝るだけだったこともあって、実際には食べなかったのですが、プランとしてはかなりおすすめです。

1日目泊:福井県鯖江

南条サービスエリアで食事をとった後は、今夜の宿である鯖江に向かいます。

福井県内で安く泊まれて遅くまでチェックインできるという条件で宿を探したのですが、その際にヒットしたのが鯖江のホテルでした。
東京近郊を夜出発して福井県まで車で行こうとすると、ノンストップでも7時間程度かかるので、0時を回ってもチェックインできるという条件は重要でした。

たまたま選んだ鯖江でしたが、めがねミュージアムという観光スポットもあったり、翌日カニを食べに向かう際にもルートに無駄が少なかったりと、結構いい場所でした。

泊まったのはホテルアルファ―ワン鯖江というビジネスホテルです。
北陸自動車道鯖江ICから車で5分の距離で、また仮に電車で来るとしてもJR鯖江駅のすぐ目の前なので、アクセスはとてもいいです。
Wi-Fiは、ルータをフロントで借りる形で少し面倒ですが、それ以外はごく普通のビジネスホテルです。

2日目午前:めがねミュージアム

2日目の朝、余裕と興味のある人はめがねミュージアムに行ってもいいかもしれません。

鯖江は、めがねのフレーム生産の国内シェアが9割を超えるめがねの産地です。
そんな事情から、めがねミュージアムという施設があります。
鯖江駅から徒歩10分程度の距離で、入場無料なので、興味がある方は行ってみてもいいと思います。
水曜と年末年始がお休みで、それ以外の日は、博物館は10時から17時まで開いています。

2日目昼食:越前がに@旅籠おけやお食事処遊膳

2日目の昼食では越前がにを食べに行きました。

越前がにとは、越前海岸で獲れるズワイガニの雄のことで、美味で知られています。
漁期は11月6日から3月20日までと決まっており、行ったときはちょうど漁期が終わるぎりぎりのところでした。

向かったのは旅籠おけやという旅館に併設している、お食事処遊膳というところです。
予約なしでも越前がにを食べることができ、全国旅行支援のクーポンを使うこともできるという好条件でした。

ここで食べたのはずわいがに丼。お値段4,300円で安くはないですが、ご飯の上を埋め尽くすほど大量のカニの身が載っており、大満足です。

ずわいがに丼

お昼の営業は11時からで、鯖江からは車で50分程度なので、10時にホテルをチェックインして直接向かってちょうどいいくらいでした。

2日目午後:東尋坊

越前がにの後は東尋坊に向かいます。

昼食をとった旅籠おけやからだと、日本海に沿ってひたすら北に走れば行けるのでわかりやすいです。海沿いの道ということで走ってて気持ちいい道を想像していましたが、実際には漁村を走り抜けていくような道で、期待したほどではありませんでした。

車で30分ほどで到着。
東尋坊すぐ近くの市営駐車場に泊めて東尋坊に向かいます。1台500円なり。

東尋坊への通りは両側に土産物屋が並んでいて、昔ながらの日本の観光地という雰囲気が懐かしさを感じさせます。

通りを抜けるといきなりまさに東尋坊という景色。

東尋坊

東尋坊のすごいのは、景観保護のため柵がないことです。
そのため、崖の淵まで行くこともできますし、海を覗くこともできます。
そして、やろうと思えば海に飛び込むこともできます。
自殺の名所と呼ばれるのも納得でした。

行ったときは風があり、恐ろしくて這いつくばって海を覗いていました。
東尋坊の海はとてもきれいで、浅いところの海底まで見えました。

2日目午後:東尋坊遊覧船

東尋坊を上から眺めた後は、下から眺めるために遊覧船に乗りました。

料金は1人1,500円。
15-20分程度の間隔で出航しているので、都合のいいタイミングで行けばいいと思います。
1回の乗船は30分ほど。

結構揺れるので、乗り物に弱い人は酔い止めがあってもいいかもしれません。
私も一瞬不安でしたが、とはいえ景色を見ていたらそんなことは忘れてしまいました。

東尋坊の岩場を海の上から眺めるだけかと思っていましたが、少し離れた雄島の方まで回ったりして、期待以上に楽しい乗船でした。
福井にちなんで、恐竜の形に白くなった岩の位置も案内してくれます。

恐竜の形に白くなった岩

この日は波が小さく、狭い岩場の隙間まで船で入っていくことができ、東尋坊の迫力を満喫できてよかったです。

2日目午後:東尋坊土産物屋街

東尋坊を楽しんだ後は土産物屋街で軽く食べ歩きをするのもいいと思います。
イカ焼きやホタテの串焼きといった、海の幸が並んでいます。

ホタテは北海道や青森から運んできたものだそうですが、イカについては地元のもので美味しかったです。

2日目午後:雄島

時間がある人は東尋坊近くの無人島、雄島に行ってみるのもいいでしょう。

東尋坊から車やバスで4分で、無料駐車場もあります。
遊歩道を歩くと50分ほどかかるとのこと。

海岸からは歩行者専用の朱色の橋で渡ることができます。

時間の都合で行けませんでしたが、無人島散策は楽しそうです。

2日目午後:高山へ移動

福井県・東尋坊を楽しんだら、岐阜県・高山へ向かいます。

福井と岐阜どちらも旅行したことがなかったので、今回はその2県を回る旅行プランにしましたが、車で福井から岐阜へ行く際は金沢を通過するので、本来石川県と岐阜県で組み合わせた方がプランとしては効率的なのかもしれません。

東尋坊から高山までは車で3時間ほど。
福井県、石川県、岐阜県の県境は険しい山があり、片側1車線の細くてとても長いトンネルを何本も通ることになります。
運転してみるとなかなか退屈できついです。

翌日行く予定の白川郷を通過して、さらに1時間ほど走ったところが高山なので、白川郷近くに宿をとるなり、岐阜や石川の出発時間を早い時間にするなり、もっとうまいプランもあるはず。
今回は時間の都合や宿の予算の都合で高山泊になりました。

2日目夕食:飛騨ローカルフード(飛騨牛・朴葉味噌・漬物ステーキ)+鶏ちゃん

高山で食べたいのは飛騨牛。地元のブランド和牛です。
高山駅周辺は、飛騨牛のステーキやしゃぶしゃぶを提供しているお店がたくさんあります。

ステーキ屋に行く気まんまんだったのですが、土曜の夜だったためか当日どこのお店に電話しても入れませんでした。
どうしても行きたければ早めに予約するのがよさそうです。

代わりに地元の郷土料理多めの居酒屋に行ったのですが、これが大当たりで、たくさんの飛騨ローカルフードを楽しむことができました。

あきらめていた飛騨牛ステーキもあったので、ステーキ屋以上に飛騨ローカルフードを満喫できてラッキーです。

飛騨料理のお店を関東で見たことがなく、朴葉(ほおば)味噌や漬物ステーキといったものは初めて食べました。
どちらも塩気が効いていてお酒とよく合います。
漬物ステーキは、漬物と溶き卵に火を通してお好み焼きのようになっているもので、B級グルメ感があって幸せな気分になります。

飛騨高山ではなく、もっと南の方の郷土料理ですが、鶏ちゃんという料理もありました。
しょうゆや味噌をベースにしたタレに漬け込んだ鶏肉をキャベツなどといっしょに焼いたシンプルな料理ですが、個人的にはこれが一番ハマりました。

総じて大満足の飛騨ローカルフード祭りでした。

2日目泊:岐阜県高山

2日目の宿は岐阜県高山です。

泊まったのはホテルアルファ―ワン高山バイパス。
1泊目の宿と同じ系列で、シンプルなビジネスホテルです。
高山周辺はスキー場が多いのか、スキー・スノボ客とおぼしき方が多くいました。

3日目朝:宮川朝市

高山駅近くに泊まるのであれば、宮川朝市に行ってみるのもいいと思います。

高山駅から10分ほど歩いたところで、ほぼ毎日市が立つそうです。
市が立つ風景というのは、今では珍しいものなので一見の価値があります。
しかも高山の宮川朝市は日本三大朝市の一つにも数えられているとのこと。

4-10月は7-12時、11-3月は8-12時に開いているそうです。

3日目昼食:高山ラーメン

高山の名物料理の一つが、ご当地ラーメンである高山ラーメン。
昔ながらの醤油スープと細ちぢれ麺が特徴です。

高山駅近くで探せば、朝早い時間からやっているお店もありますし、朝食にしてもいいかもしれません。

3日目昼:白川郷【世界遺産】

この日はまず白川郷に向かいました。

高山からは車で1時間ほど。
再び長いトンネルを通っていきます。

荻町城跡展望台

白川郷で最初に向かったのは荻町城跡展望台。

白川郷は世界遺産に登録されているとはいえ、そこには普通の住民の生活があります。
住民の生活を守るため、マイカーでの進入が禁止されているエリアがあるのですが、展望台についてはマイカーでも行くことができます。

まずはここから白川郷の合掌造りのある街並み全景を眺めました。
景観が保たれていて本当にいい眺めです。

展望台からの白川郷の眺め

ちなみに、白川郷には一般住民の生活があるといいましたが、この展望台については完全に観光地化しています。
お土産屋さんとカフェがあり、さらには白川郷が舞台となった「ひぐらしのなく頃に」のパネルやコラボフードやお土産もありました。

白川郷村内散策

白川郷全体を眺めた後は、村の中に入っていきます。

村の中にマイカーで入ることはできないので、車は村営せせらぎ公園駐車場に止めました。1回1000円です。
今考えると展望台の無料駐車場に車を止めたままでもよかったかもしれません。
展望台から村までは下り坂を歩いて15分程度とのことで、駐車場に入るのに10分程度並んだことを考えると時間の差はあまりありません。

村に入ってみて思ったのは、意外と観光地化されているなということです。
白川郷は住民の生活があるという前情報を聞いていたのですが、お土産屋さんや歩き食いできるような串焼きやソフトクリームを売っているお店がちらほらとありました。
観光地化されている方があまり気を遣わずに散策できるのでよかったです。

白川郷の合掌造り

和田家見学

村では和田家という家を見学しました。
合掌造りの家の中でも最大級で、ここの1,2階が見学用に供されています。
見学料は大人400円。
特に2階は壁がなくて見通しがよく、合掌造りの内部の広さを感じることができます。

3日目昼食:白川郷で食べ歩き

3日目の昼食は、白川郷内での食べ歩きでした。

最初に立ち寄った展望台では結旨豚の肉巻きだんごと飛騨牛ごはん、村の中では飛騨牛の串焼きを食べました。

結旨豚の肉巻きだんごと飛騨牛ごはん

白川郷でも飛騨牛が手軽に食べられるんだったら、前日無理に飛騨牛にこだわらなくてもよかったなと思います。

3日目午後:白山白川郷ホワイトロード

白川郷すぐ近くには、白山白川郷ホワイトロードというドライブコースがあります。
今回は冬季休業のため行けませんでしたが、夏だったら行ってみるのもよさそうだなと思います。
6月頃から11月頃のみ開いているそうで、約25kmのコースです。
普通車の片道料金は1,700円。

まとめ

この記事では、福井県と岐阜県を回るモデルコースを紹介しました。
どちらも初めて旅行したところでしたが、観光スポットもありローカルフードもありいいところでした。

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