ローマのサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会の記事を書くため、大聖堂というものについて調べていたら、同じく大聖堂のカテゴリで、以前訪れた聖イシュトヴァーン大聖堂が出てきました。
まだ記事にしてなかったところなので、遠い記憶を振り返りながら記事にしてみます。
聖イシュトヴァーン大聖堂とは
聖イシュトヴァーン大聖堂はハンガリーの首都、ブダペストにあるバシリカです。
ブダペストでは国会議事堂と並んでもっとも高いらしいです。
その見た目はこんな。
距離感のせいか、両サイドのビルの方が高く見える気がします。
この聖堂の名はハンガリー王国の初代国王だったイシュトヴァーン1世にちなんでいます。
ハンガリーにカトリックを広めたことで、カトリックの世界では聖人として扱われている人です。
なんというか、カトリックの領土を広げた勲章的な意味で聖人になったってことなんでしょうか。
1038年に亡くなり、その45年後の1083年に聖人となりました。
聖人となるのは早くても死後数十年かかるということなので、没45年後の聖人化はまあ妥当なのかもしれません。
大聖堂の建設はそこからさらに約800年後となり、1851年に着工、1905年に完成とのこと。
ドームが一度崩壊したりして建設に苦労があり、実に50年以上かかっています。
建築様式は新古典主義様式だそうです。
ネットでこの様式について調べてみましたが、いまいちすっきり入ってこない。
建築様式を理解するのって大変です。
聖イシュトヴァーン大聖堂の中
聖堂内部に入ってみました。
立派な外観から予想される通りで、中もだいぶ広いです。
ろうそく。
教会といえばろうそくのイメージがありますが、必ずしもどこの教会でもこういった献灯があるわけではないです。
教会によるスタンスの違いが、献灯の有無の違いになっていると思うので、このあたりが分かると教会巡りはなお面白くなりそう。
天井画。
さすがカトリックの大聖堂らしく、絢爛豪華。
祭壇には近寄れないようになっていました。
人が近くに入らない分、写真はすっきりしたものにしやすい。
真下から見上げるドーム天井。
写真にすると立体感がなくなって、逆にどこまでも奥がありそうな感じがします。
聖イシュトヴァーンの右手のミイラ
聖イシュトヴァーン大聖堂で一番の見ものは聖イシュトヴァーンの右手のミイラです。
遺体の一部を聖遺物とか不朽体といって祀るのは、カトリック教会にありがちな信仰。
遺体が腐らないのが不思議ですが、何かしらの処理をしてあるのでしょう。
ミイラは聖堂を模したようなピカピカした箱に収められています。
冷静に考えたら遺体の右手を展示物のように扱うなんて、奇妙な話です。
よくよく考えたらミイラを見るのは初めてだったかも。
まとめ
聖イシュトヴァーン大聖堂を紹介しました。
ハンガリーの歴史、カトリックの聖人の概念とか、知るほどに興味が湧いてきました。
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