モスクワのトレチャコフ美術館新館にロシア・アバンギャルドの作品を見に行きました。
トレチャコフ美術館
ロシア4大美術館と呼ばれるものがあります。
それがこの4つ。
- エルミタージュ美術館
- ロシア美術館
- プーシキン記念美術館
- トレチャコフ美術館
この中でもっとも有名な美術館は、世界3大美術館にも数えられる、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館でしょう。
エルミタージュ美術館は主にヨーロッパ美術で有名です。
同じくサンクトペテルブルクにはロシア美術館があり、こちらはロシア美術で有名です。
一方プーシキン記念美術館とトレチャコフ美術館はモスクワにあります。
こちらもそれぞれヨーロッパ美術とロシア美術で有名です。
ロシア、サンクトペテルブルクというロシアツートップの都市に、ヨーロッパ美術とロシア美術で有名な美術館がそれぞれ1つずつあるわけです。
今回訪れたのは、モスクワでロシア美術作品を多く収容する、トレチャコフ美術館です。
トレチャコフ美術館新館への行き方
トレチャコフ美術館は本館と新館があり、直線距離で800メートルほど離れています。
最寄り駅も変わってくるレベルでの隔たりがあるので、見たい作品がどちらに収蔵されているかは事前に確認しましょう。
今回はロシア・アバンギャルドを目的にしていたので、新館に行きました。
最寄りは地下鉄5号線・6号線のОктябрьская(オクチャーブリスカヤ)駅。
駅から北西に直線距離で600メートルほどのところにあります。
本来の行き方としては、最寄り駅に着いた後、美術館前の通りの北側に渡る必要があります。
しかし今回は、人混みに流されて、通りの南側から行くことになりました。
その様子はこちら。
結局、ゴーリキイ公園に寄ってから美術館に向かうことになりました。
公園入口から70メートルほど、駅からでは250メートルほどの距離を西に向かうと、地下通路がありました。
モスクワという都市は道路を渡るために地下を通ることが非常に多いです。
車優先で都市を作っているのが社会主義の特徴なんでしょうか。
あるいは冬の降雪に地上の横断歩道だと都合が悪いんでしょうか。
そんなことを考えながら、道路の反対側の美術館に向かいます。
美術館前ではアイスキャンディーだかアイスクリームだかを売っていました。
7月でしたが、ロシアの夏は、ピークでは日本の夏と大差ないくらい暑いです。
アイスがとても魅力的に映りますがここは我慢して美術館へ向かいます。
トレチャコフ美術館新館への入場
入場チケットを購入します。
500ルーブルで日本円では1000円程度。
まあこんなもんだと思います。
地球の歩き方には400ルーブルと書いてあった気がしますが、ロシアの物価上昇にガイドブックが追いついていません。
トレチャコフ美術館新館見学
ここに来た目的はロシア・アバンギャルド。
さっそくそのコーナーに向かいます。
分館扱いのはずですが結構広くて辿り着くのに苦労しました。
「黒の正方形」
綺麗に真っ黒な正方形が書いてあるだけかと思いましたが、結構表面はでこぼこしています。
単色の真っ黒というわけではなく、たくさんの色を飲み込んで黒になっている感じ。
美術とは、とか、美とは、とか考えないでもない。
「Woman with Rake」
「干し草作り」
マレーヴィチの作品を見ようと思ってきましたが、意外と数は少ないです。
サンクトペテルブルクのロシア美術館の方が収蔵数が多いのかもしれません。
訪れたタイミングでは、ジョルジョ・デ・キリコ展もやっていました。
こちらはかなり充実していました。
日本でもキリコ展を見たことがあるので、ロシア語の解説がさっぱりわからなくてもなんとなく楽しめました。
美術館の外・モスクワ川
一通り楽しんだ後美術館を出ました。
西に出ると、モスクワ川沿いです。
いきなり上半身裸のおっさんがいるというインパクト。
ロシア人は短い夏を全力で楽しむのだとか。
実際みんな楽しそうです。
美術館横では謎のイベントが行われていました。
大音量の音楽に合わせて踊るイベントのようですが、実際に踊っている人数は少なめ。
盛り上がり方が中途半端すぎる。
近くの橋に上って、美術館を改めて見てみます。
日本じゃなかなかない大きさです。
ロシア4大美術館というだけあって、やはりスケールが大きい。
橋の上からモスクワ川の方に注目。
奥の方にはピョートル大帝記念碑があります。
このあたりは翌日のモスクワ川クルーズでも見ることになる光景です。
名所をいろんな視点で見ることで、点が線になり面になっていくという感覚がありました。
またモスクワに行きたい。
関連リンク
このブログの、ロシア・北欧旅行記へのリンクはこちらにまとまっています。
コメント