このページは、山口県の絶景スポットを巡った際の旅行記です。
主に角島大橋・元乃隅稲成神社・秋吉台を巡った際の写真や感想を並べています。
各観光スポットのアクセス方法や注意点も記載しているので、これからこのエリアに行こうとしている方にとってはモデルコースとして参考になると思います。
この旅行記は、佐賀県と山口県の3泊4日旅行の一部なので、他の部分が気になる方は、以下の関連ページをご覧ください
ここで紹介するのはちょうど丸一日のドライブで、乗り捨てできるプランのレンタカーを利用しています。
朝8時過ぎに下関市(JR新下関駅近辺)で車を借り、午前は角島大橋・元乃隅神社に行き、昼食は長門湯本で山口名物瓦そばをたべます。午後は秋芳洞と秋吉台に行き、夜19時前に萩市(JR東萩駅近辺)で車を返しています。
時間が余り過ぎず忙しすぎず、ちょうどいいプランでした。
それでは、詳しく紹介していきます。
旅程
朝:新下関でレンタカーを借りる
この日は1日ドライブなので、まずはレンタカーを借ります。
前日の宿は下関駅近くでしたが、レンタカーのお店は新下関駅の近くにあるので鉄道で移動。
乗車時間は8分程度で、1時間に5,6本ほどあるようなので、この移動は特に困らないでしょう。
この日のドライブは約150kmの移動ということで、一応ETCカードも持っていきましたが、使う機会はありませんでした。
ちなみに今回のレンタカーは最安値だった旅楽で手配しています。
午前:角島大橋
車を借りたら最初の目的地は、有名絶景スポットである角島大橋です。
新下関からは車で約60分ほど。
道のりの大部分は国道191号線で、山口県西の海沿いずっと北上すればいいので、とても分かりやすいです。
目的地である角島大橋が絶景スポットであるのはもちろん、そこに至る道でもきれいな景色が見られます。天気がいい時に海沿いを走ると海が青く輝いていて、角島大橋に向けてどんどん気持ちが盛り上がっていくでしょう。
車で行く場合のナビの具体的な行き先設定ですが、角島大橋すぐ近くに「海士ヶ瀬公園駐車場」というところがあるので、そこに車を止めるといいと思います。
駐車料金は無料で、トイレもあります。
角島大橋の紹介でよく見かけるような、橋を見下ろす景色を見たい場合は、角島大橋正面の高台に上ります。高台に向かって左右どちらからでも道がつながっています。
この高台は、Googleマップ上だと「角島大橋展望所」という名前がついていますが、ただの道であり駐車場があるわけではないので、前述の駐車場に車を止めて歩いて上がってくるのがいいでしょう。歩いても5分程度で着ける距離です。
この日はとても天気が良く、海がきれいに太陽の光を反射していて、ずっと見ていられるような最高の景色が見られました。
高台とは別に、角島展望台というところもあります。
ここは前述の「角島大橋展望所」とは異なり、階段や柵がしっかりと整備されています。
個人的には、この角島展望台からの景色よりも、前述「角島大橋展望所」からの景色の方をおすすめします。
この角島大橋ですが、「橋」という以上当然渡ることができます。
歩道はないのですが、歩いて渡ることもできます。その場合、車には十分気を付けてください。
また、角島まで2kmあるため、全部渡ると片道30分程度かかりますので、その点も考慮が必要です。
私は車で角島まで渡って戻ってきました。角島側を渡り切ったところにも駐車場があるので、そこでUターンできます。
橋の途中に非常駐車帯があって、車を止めて景色を眺めるのにうってつけですが、あくまで非常駐車帯なので、このような用途で使うのは望ましくなさそうです。
午前:元乃隅神社、棚田、千畳敷
角島大橋の次は、元乃隅神社、東後畑棚田、千畳敷に向かいます。
これらはお互い車で10分程度の距離にまとまっており、このページでもまとめて紹介します。
元乃隅神社
まず最初に立ち寄ったのは、元乃隅神社。
123基の赤鳥居が海に向かって並ぶ、角島大橋にも劣らぬ絶景スポットです。
角島大橋からは車で40分ほど。
元乃隅神社周辺の道が狭く、車同士のすれ違いが困難なようなので、現地に近づいてきたら道路上の看板に従った道を進むのが無難でしょう。
私が行った時も、道路上の看板に従って、ナビが示した経路とは全く違う道を進みました。
元乃隅神社には駐車場があり、駐車料金は300円。
出庫ゲートで必要になるので、売店等で崩して準備が必要です。
この日の天気がよかったため、鳥居の赤、海と空の青、周辺の緑と、きれいなコントラストが見られました。やはり絶景は天気のいい日が一番です。
鳥居を下りて、岩場の上を海の近くまで行くこともできます。
また、山側の大鳥居は上部約6mの高さに賽銭箱がついていて、お賽銭を投げ上げて入れられるかというチャレンジもできます。ぜひ挑戦してみてください。
東後畑棚田
元乃隅神社の次は、東後畑棚田(ひがしうしろばたたなだ)に向かいます。
元乃隅神社からは車で10分ほど。
絶景ビュースポットすぐ近くには公衆トイレはあるものの駐車スペースはなく、西の方に車で1分、歩いて3分程度の場所にある駐車スペースを使いました。
元乃隅神社に比べるとマイナーなスポットで、私のほかには2組ほどのお客さんがいるだけでした。
ここは、「日本の棚田百選」にも選ばれたスポットだそうです。
通常、棚田は山間部にあるために海と一緒に見られることはないのですが、この東後畑棚田は後方に海が見える珍しいスポットです。
千畳敷
棚田鑑賞の次は、千畳敷へ。
東後畑棚田からは車で10分ほど。
高台に草原が広がっており気持ちのいい場所でした。
キャンプ場にもなっており、その受付を兼ねたカフェの屋上は展望台になっています。
雰囲気のいい場所なので、ここのカフェで飲み物を買ってのんびり休憩するのもいいかもしれません。
昼食:瓦そば@長門湯本温泉の瓦そば柳屋
元乃隅神社とその周辺を楽しんだ後は秋吉台に向かいますが、ちょうど昼食にいい時間なので、途中長門湯本温泉に立ち寄って、山口の郷土料理である瓦そばを食べました。
長門湯本温泉というのは、約600年の歴史を持つ温泉で、2020年に街全体がリニューアルされたことで、今はきれいでおしゃれな温泉街になっています。
今回は昼食で立ち寄っただけでしたが、時間に余裕があれば泊まったりして散策したいところです。
千畳敷からは車で30分ほどでした。
目的地は長門湯本の「瓦そば柳屋」です。
こちらのお店は駐車場がないため、長門湯本温泉駐車場を利用します。駐車料金は200円。
駐車場からのアクセスの際は、車両入口とは反対側の階段を下りて川を渡って左に向かいます。
川沿いのきれいな遊歩道を歩いて5-10分ほどで着きました。
このお店は古民家の1階にあり、とても落ち着く空間です。
ここの瓦そばは、熱した瓦の上に茶そば、錦糸卵、牛肉、ねぎ、レモン、もみじおろしが載っていました。瓦そばとしてはスタンダードなもののようです。
アツアツのおそばをたっぷりの具と一緒にそばつゆにつけていただきます。
見栄えもいいですし、とても美味しかったです。
午後:秋芳洞
昼食後は秋吉台と秋芳洞に向かいます。
秋吉台というカルスト台地の地下にある鍾乳洞が秋芳洞なので、これらは同じ場所にあります。
今回はまずは秋芳洞の方から見ることにしました。
秋芳洞は日本最大級の鍾乳洞で、観光コースは約1kmあって、入口も3カ所あります。
- 秋芳洞案内所(秋芳洞正面入口)
- 秋吉台案内所(エレベーター入口)
- 黒谷案内所(秋芳洞黒谷入口)
おすすめの入口は秋芳洞案内所で、この周辺が最も観光施設が充実しているようです。
観光案内所もあり、お土産屋さんも複数ありました。
この入口に向かう場合、秋芳洞第一駐車場というところを目印にしてナビ設定します。
ただし、この駐車場の料金は500円と高く設定されています。近隣には100円や200円の安い私設駐車場もあるので、そちらを利用してもよさそうです。
駐車場から秋芳洞の入口までは意外と距離があり、お土産屋さんが並ぶ商店街も抜けて、歩いて10分ほどでした。
秋芳洞の入場料は1,300円。入場券を提示すれば再入場できるようなので、別の入口から外に出てみることも可能です。
入口のゲートを通り道なりに進むと川があります。
この川は秋芳洞から出てきている川であり、川にかかった橋からそのまま秋芳洞に入っていきます。
写真では伝わりませんが、中はとても暗いです。
明るい外から一気に暗くなり、遊園地か何かのアトラクションのようです。
暗いとはいえ見学用の照明がしっかりあるので、足元が見えないというようなことはありません。
秋芳洞の中は一年を通じて17℃で安定しているらしく、夏は涼しく冬は暖かく感じるそうです。
行ったのは4月でちょうど外と同じくらいな感じでした。
1kmにおよぶ観光コースは、さまざまに姿を変え、それぞれに名前が付けられており、要所要所に看板や音声ガイドが設置してあって、飽きることがありません。
個人的には前半の、長渕(幅約15mの太い地下川)や、百枚皿(水のたまったお皿型の岩が段々畑のように並んだ場所)といった、水に関連したスポットが神秘的で特に好きでした。
観光コースの途中にはエレベーターがあり、そこから出て10分ほど歩くと秋吉台という、地上の絶景スポットであるカルスト台地に行けます。しかし、その道がいまいちつまらないようで、観光案内所の方には一度車に戻って改めて車で行くことを勧められました。私も今回そのようにしています。
今回の私のドライブコースのように、秋芳洞の後に萩に行く場合は、秋吉台を走ることになるのでなおさらその方がいいでしょう。
秋芳洞正面入口から洞窟に入った場合、終点は秋芳洞黒谷入口です。
そこから、来た道を引き返します。
帰り道では、秋芳洞冒険コースという追加オプション的なコースを通ってきました。
それ以外のコースが歩きやすいのに比べると、冒険コースはかなり歩きづらく、小さな子供や老人には大変そうです。
より洞窟の原風景に近い姿を見られたり、高いところから洞窟内を見渡せたりして、満足でした。
体験料は300円ですがそれ以上の価値はあると思います。
冒険コースが終わるとすぐに出口です。
午後:秋吉台
秋芳洞の後は秋吉台に向かいます。
秋吉台展望台というところを目的地にし、そのすぐ近くの無料駐車場まで秋芳洞第一駐車場からは車で10分しないくらいで着きます。
秋吉台は日本最大のカルスト台地で、石灰岩と草原ばかりの、荒涼としながらも爽やかな景色が広がっています。
秋吉台展望台の近くには観光施設も少しあり、カルスト台地を散策するだけでなく、科学博物館を見学したり、カフェで休憩したりもできます。
まずは秋吉台展望台の2階に上ってカルスト台地を見渡してみました。
広すぎて終わりが見えないことに驚きです。
広さに圧倒されたところで、実際に散策してみました。
景観を保つためなのか、あまり細かい看板はなく、石灰岩と草ばかりで目立った目印になるような物もないので、自分がどのあたりを歩いているのかよくわからなくなります。
どこまで行っても果てがなさそうで、適当なところで引き返してきました。想像以上の広さです。
後からパンフレットで振り返ってみたところ、私がたどり着いたのは若竹山というところで、展望台からは約500mの距離でした。
秋吉台のトレッキングコースは5km先まであるということで、全部回ろうと思ったら1日がかりになりそうです。
午後:カルストロードドライブ
秋芳洞・秋吉台の後の締めくくりに、カルストロードをドライブしました。
カルストロードとは山口県道242号線の愛称で、このうち秋吉台を南北に貫く約8kmの部分が特に気持ちいいです。
秋吉台で見た、石灰岩と草原だらけの爽やかな道を抜けていきます。
今回紹介した観光プランでは、ちょうどこの後の萩に向かう道としても通りました。
萩ではなくても、秋芳洞から北に向かうときは通ることになるでしょう。
もし北に向かう予定がなくても、ただ走ってみる価値もあると思います。
ちなみに通行料はかかりません。
夜:萩でレンタカー返却
カルストロードを走り抜けたら、そのまま次の目的地である萩に向かいます。
レンタカーの返却地である東萩駅近くまで、秋吉台の展望台からは60分弱ほどでした。
萩の観光の列車での玄関口は萩駅ではなく、東萩駅のようです。
萩の観光については、また別の記事にまとめます。
以上、山口県の絶景ドライブ旅についてでした。
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