以前、1人ツアーでタージ・マハルに行ったときのことを紹介します。
1人ツアーについて
1人ツアーについて、大まかなところは、こちらの記事を見てください。
タージ・マハルまでの道のり
タージ・マハルを訪れる日のツアーの旅程はこんな感じでした。
- ジャイプールで起床
- ファテープルシクリまで車で移動
- さらにタージ・マハルまで車で移動
この、車で移動というのがなかなか面白いものです。
カオスな高速道路
ジャイプールからアグラまでは240キロほど。
距離があるので、高速道路らしきものを利用します。
これが日本の高速道路とは比べてはいけないカオスぶり。
というか、本当に高速道路なのかよくわかりません。
まず、ジャンクションが平面交差で、しかも信号なし。
ただ太い道路に入るかのように高速道路らしきところに進入していきます。
そして、普通に逆走車が存在する。
逆走車が存在することを前提に、みんなゆっくり走っているようでした。
また、インドで何回か見かけたのは、バスが満席だからかその天井に乗っている集団。
天井に乗ることを前提に、バス側もあらかじめハシゴと台を装備しています。
この集団、下道だけでなく、高速道路でも見かけました。
風よけとしてか、ターバンのようなもので目以外を隠していますが、体ごと吹き飛ばされないのか、見ているこちらが心配になる光景です。
トラブル:洪水
最初のトラブルは、前日の洪水で道が混雑しているというもの。
混雑を避けるため、高速道路らしきところを外れて下道的な道を進んで行きます。
道中、ヤギだったか何かの家畜の群れが道路を半分ふさいでいたり、なんてことのない村を通過したり、インドの本当の日常を見た気がしました。
トラブル:迷子
下の道を走ると、道がわからないという二次トラブルも発生します。
現地ガイドさん、その辺の村人を捕まえて、情報収集をしています。
目的地までの道を聞いているんだか、この先の道の混雑状況を聞いているんだか。
前者だとガイドさんとしては困りますが、後者だとしてもただの村人が先の道の混雑状況なんて知るわけがない。
後からガイドさんに聞いてみたところ、目的地周辺の道の混雑状況を聞いていたようです。
まだまだ道半ばで目的地まで結構な距離(90キロ程度)が残っているのに、目的地周辺の混雑状況がわかるとは、インド人の草の根ネットワーク恐るべしです。
どんな話をしているのか分からない立場で、何かを尋ねる光景を見ていると、村人に道を聞いているように見えました。
(英語ではない、おそらく現地の言葉で会話していました。)
通りすがりの人に道を尋ねながら目的地を目指す旅。
ロードムービーの登場人物になったかのような、あるいはRPGのパーティーに参加したような感覚が、非日常的ですごくよかったです。
不思議なのは、インド人同士の会話だと嘘はついていなそうだという点。
インド人に道を聞くと、実際には分からない場合でも、答えたいという親切心から適当に答えて結局うそになってしまうということを聞いていたので、ちょっとした驚きでした。
トラブル:踏切の行き違い
まだトラブルは続きます。
続いては、踏切で行き違いに失敗して渋滞ができているケース。
先頭で詰まってしまった上に、後続車両もすぐ後ろに詰まってしまって、後退もできずにっちもさっちもいかなくなっています。
この光景を見たガイド兼運転手さんはなんと、車の運転をほっぽり出して、渋滞解消のための誘導に向かいました。
最終的に渋滞は解消しましたが、このガイドさんの万能っぷりは一体なんなんだろう。
本題:タージ・マハルのこと
なんやかんやあって、タージ・マハルに着きました。
時間は大体14時くらいでしたでしょうか。
2月だというのに、日本の真夏のような暑さでした。
入場時にくれたペットボトルの水がありがたい。
タージ・マハル正面にある大楼門をくぐったところ。
人がたくさんいるのが嫌なら、午前中に来るのがおすすめらしいです。
タージ・マハルへの来場者たち。
インドの女性は服装が鮮やか。
大楼門を撮影。
来場者は9割以上がインド人っぽい。
大楼門を遠くから。
タージ・マハル前面の庭園の中心付近から大楼門側を撮影。
墓廟だというのに、砂漠の中の宮殿のような豪華さ。
建造者シャー・ジャハーンの、ムムターズ・マハルへの思いの強さを感じます。
もう一枚、入場門側を撮影。
とても広いのに日を遮るものがあまりないので、タージ・マハル見学は日射との闘いです。
墓廟裏側の様子。
みんな見事に日影に入っていて、タージ・マハルの日差しの強さがよくわかります。
墓廟から庭園を撮影。
やはり広いです。
最後にもう一枚、庭園と墓廟。
あまりに暑いので、犬や猫がぐったりするのは、インドではよく見る光景。
おまけ:ミュージカル
この日の夜、タージ・マハルについてのミュージカル的なショーに連れていかれました。
タージ・マハル建設までの、シャー・ジャハーンとムムターズ・マハルの愛の物語的な内容だった気がします。
一応日本語翻訳のオーディオも借りられましたが、ちょっと変な日本語で微妙に集中できません。
インド映画といえば踊りまくるというイメージがあり、インドのエンターテイメントは踊りであると認識していましたが、その認識に違わずダンスが盛りだくさんでした。
ときどきなんで踊っているのかよくわからなくなる時もあります。
スクリーンと舞台、舞台装置の仕掛けが楽しいエンターテイメントでした。
まとめ
タージ・マハルに1人ツアーで行った時のことを紹介しました。
タージ・マハルの見学よりも、辿り着くまでの道のりの方がむしろ面白かったです。
人が少ないタイミングで見学したければ、朝行くのがおすすめです。
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