ローマを散歩して、パンテオンに寄ってきました。
パンテオンとは
パンテオンは帝政ローマが始まったばかりの紀元前25年に建てられました。
パンテオンという言葉は、すべての神を意味し、文字通りすべてのローマの神を祀る建物だったのです。
今でこそローマ、正確にはバチカンはカトリックの中心地ですが、パンテオンができた時代は紀元前でキリストも生まれておらず、一神教ではなく、たくさんの神が信じられていたようです。
余談ですが、個人的な一神教と多神教についての考えとしては、多神教の方がよく言えば自然、悪く言えば原始的な感じがします。
人類が初めて神を意識した時はきっと多神教だったんじゃないかなとなんとなく思います。
パンテオンはその形がギリシャ・アテネのアクロポリスのパルテノン神殿に似ています。
パルテノン神殿といえば、ユネスコのロゴマークのモデルにもなっているんですが、ローマでパンテオンを訪れた当時は、ロゴマークのモデルはこのパンテオンだと思っていました。
ユネスコといえば世界遺産を定める組織で、そのロゴマークにもなるくらいなんだからパンテオンも当然世界遺産だろうと考えていたのです。
しかし実はロゴのモデルはパンテオンとは別物で、パンテオンも世界遺産ではありませんでした。
思い込みってよくないですね。
パンテオンも世界遺産でした。
思い込みってよくないと書いていながらこの体たらく。
「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」としての登録です。
パンテオンへの行き方
パンテオンへはナヴォーナ広場から歩いていきました。
ナヴォーナ広場については、こちら。
ナヴォーナ広場へはバチカンの方から歩いて行ったので、結局バチカンの方からはるばる歩いてきたのですが、全然問題なく歩ける距離だと思います。
ローマって見どころがコンパクトにまとまってて助かります。
写真で振り返るパンテオン
パンテオンはかなり立派な遺跡で、写真の撮りがいがありました。
ナヴォーナ広場からパンテオンに近づいていく道。
左手前に写った車から、パンテオンがローマ市民の生活に溶け込んでる感じが分かるんじゃないかと思います。
普通に路地を歩いていると目の前に突然現れます。
歴史を示す建物が現代の街並みに溶け込んでいるのがローマのすごいところ。
パンテオンには入場の列ができていました。
入場料を取るわけでもなく、セキュリティチェックをするわけでもないのですが、なぜか行列。
中に入る人数を制限しているのかもしれませんが、途中で止められることもなくスムーズに入れました。
パンテオン向かいの広場には人が集まって、憩いの場になっています。
広場にみんなが座り込んでのんびりしている光景って、日本だとなかなか見られないので、非日常を感じます。
パンテオンを正面から。
これが約2000年前に建てられて今もその形を残しているって信じられない。
文字が彫られていますがこれはイタリア語ではなくラテン語らしいです。
そもそもパンテオンが建てられた時代にイタリア語が存在していたのか謎です。
パンテオン内部。
照明はなかったと思いますが、天窓からの光だけでとても明るいです。
人は結構入っていますが、ぎゅうぎゅうというほどでもない。
かつてはローマのあらゆる神を祀ったようですが、今はキリスト教の聖堂になっているそうです。
今でこそ、こんな風に1カ所に礼拝用の設備を置いていますが、多くの神を祀っていた頃はどんな風に利用されていたんでしょうか。
多神教という意味では日本も負けていませんが、日本の場合一つの神社に複数の神様が祀られていても、それぞれの神様に別の本殿があるような。
こんなに明るい天窓。
小さく見えますが、直径9メートルあるらしいです。
天窓から差し込む光が神々しい。
見学終了して外からもう一度パンテオン。
古代の建物が今もその姿を現代の街並みの中に残して、市民や観光客が集まってくるって素晴らしい。
まとめ
ローマを散歩して、街に溶け込む古代の遺跡パンテオンに行ってきました。
ここに行けばきっとローマがもっと好きになると思います。
ローマを旅した時のまとめはこちらからどうぞ。
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