ローマでサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会に行ってきました。
訪れたきっかけ
ローマ滞在最終日の午後、少し時間が余りました。
バチカンやコロッセオ等、当初行こうと思ったいたところはその時点ですべて訪れていて、ではどうするとなった時に、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会に行くことを決めました。
ローマの4大聖堂のひとつだとか、キリスト教の歴史的に重要だとか、そんな立派さに惹かれての見物です。
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会とは
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会は、ローマの4大バシリカに数えられます。
バシリカと宗教用語
バシリカというのは日本語に訳すと大聖堂。
この大聖堂というもの。
この記事を書くまでは、ただの物理的に大きな聖堂だと思っていましたが、実はそうではないのです。
カトリックでの大聖堂とは、司教座聖堂のことを指します。
司教座聖堂とか、またさらに新しい言葉が出てきました。
これは司教が座るための椅子すなわち司教座がある聖堂のことを指します。
さらに聖堂という言葉を深掘りしてみました。
キリスト教についての日本語の文脈では、プロテスタントの教会堂については聖堂という呼ばれ方は使われないようで、カトリックやギリシャ正教会、イングランド国教会系の教会堂についてを指すようです。
壁画、ステンドグラスや装飾が豪華で、プロテスタントの実用本位な教会堂とはスタンスが異なるらしい。
バシリカという単語をwikipediaで調べ始めたら次々と面白い記事が出てきます。
すごく勉強しがいがある。
キリスト教を世界ではじめて公認した歴史
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会には、世界で初めてキリスト教を公認したローマ皇帝コンスタンティヌス帝が寄進したという、歴史的な意味もあります。
それまで迫害されていたキリスト教の、新しい歴史の始まりです。
かつてのカトリックの中心地
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会には、かつて教会の中で最上位のランクに置かれたという歴史もあります。
今はバチカンの方がカトリックの中心地になっていて、観光客や信者の数でも負けていますがそんな重みがあります。
しかし、教会にランクをつけるって、いかにもカトリックっぽい話だなと、この記事を書いている途中でカトリックのことを少し知っただけでありながら、そう感じます。
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会への行き方
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会に行くなら、地下鉄がおすすめ。
地下鉄A線の東の方、S.Giovanni駅から歩いて行けます。
駅を出て思ったのが、テルミニ駅やローマの中心部とはちょっと雰囲気が違うということ。
ローマ中心部だと道路が石畳で道幅も狭かったのですが、このあたりにくると道路がアスファルトで道幅が広くて整備されている感じがします。
そのせいか車のスピードもこのあたりの方が出ている気がしました。
写真でサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会
恒例の、写真で振り返るパート。
教会外観。
教会目の前で工事が進行中でした。
そのため十分に全貌を拝めず、教会に対する期待感が着いてそうそう下がりました。
セキュリティチェック。
バチカンほどの混雑ではありませんが、こちらにもセキュリティチェックがありました。
入場に2ユーロかかるという情報を地球の歩き方で得ていましたが、無料で入れました。
またしても、うそ情報だったか。
建物に入る前の天井。
すでに立派さが伝わってきます。
内部。
作られたのが古代だというのにかなり天井が高くて立派。
後世に修復作業が行われたそうなので、どこがオリジナルかは分かりませんが、少なくとも当時からとても広かったんだろうと思います。
司教座。
司教座という単語を記事作成中に知りましたが、その知識があると振り返りもしやすい。
司教座を別角度から。
ロープをまたげば入れてしまうけど、そんなことをする人はいないんだろうか。
「カトリックの司教に俺はなる!」的な。
聖堂内部にはたくさんの像がならんでいました。
キリストと聖人の像だそうです。
6メートルほどあってどれも立派。
聖堂内右奥にあった像。
誰の像だか分からずになんとなくありがたがってみましたが、誰の像なのかということを理解できるようになると、鑑賞が捗りそうな気がします。
もっと勉強しなければ。
聖堂を出て正面から見上げてみる。
サン・ピエトロ大聖堂でも見たような屋根の上の、キリストと聖人たちの像がここにも。
まとめ
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会に行ったお話でした。
深い歴史を持っている分、記事を作るにあたっても勉強のしがいがありました。
もっともっと掘り下げられるはず。
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