北京首都国際空港から市内への行き方や、空港自体についてご紹介します。
これまでに20か国ほど出かけていますが、初めての中国本土はなんだか不安だったので、同じく不安に思っている人のため。
北京入国
中国本土初上陸は、中国国際航空を使っての北京入りでした。
どうでもいいですが、中国国際航空=エアチャイナって、台湾の中華航空=チャイナエアラインと紛らわしい。
指紋登録
飛行機を下りて、入国審査に向かう通路の横に、外国人の指紋登録のための機械が並んでいます。
事前情報はなかったものの、ここで登録して正解のようでした。
登録しないと、入国審査のところから少し引き返すことになります。
指紋登録の機械ですが、パスポートをかざすとそれに応じた言語で案内がされます。
スマートで素敵。
登録を終えると、紙が出てくるのでそれを持って入国審査に向かいましょう。
紙を持っていないと指紋登録するよう促されます。
イミグレーションカード
入国審査の列の前にはイミグレーションカードもあるので、1枚取って列に並びながら記入。
こういうものって機内で配られることが多い気がするんですが、今回そうじゃありませんでした。
香港から北京に飛んだからなのか。
中国人と思われたからなのか。
日本以外の国際線だと配られないものなのか。
気になる。
イミグレーションカードが無いと審査官のところに行っても、カードを書くまで順番を飛ばされ、最悪列に並び直しにもなりそうなので、忘れずに。
入国審査は特に厳しい感じはありませんでした。
ピープルムーバー
入国審査の後は、ピープルムーバーという、自動運転っぽい列車に乗ってターミナルの中心部まで移動します。
空港内で列車移動なんて、広いんだなーと。
荷物をピックアップしてゲートを出たらいよいよ本当に北京の空気。
到着口にはこの人だかり。
世界一位の人口を抱える国の首都の空港はハンパじゃありません。
この写真に写っている範囲もごく一部で、ゲートを出てから100メートルくらい続いていたような気がします。
エアポートエクスプレス
北京首都国際空港から市内への移動は、エアポートエクスプレスと地下鉄を利用しました。
エアポートエクスプレスの駅はこんな感じ。
到着口からは緩い傾斜を上っていく位置にありますが、空港直結で段差もなくさすがに便利。
ホームは2面1線で車両も5両程度だったと思うのですが、この広さ。
立派です。
空港に向かって右が降車用ホーム、左が乗車用ホームとなっています。
エアポートエクスプレスの市内側の駅である東直門までは25元。
1元18円として450円。
北京の公共交通機関はお安いです。
北京の交通用ICカード「一卡通」
エアポートエクスプレス単体の切符も買えたと思いますが、その後市内で地下鉄に乗る予定もあったので、「一卡通」というカードを買いました。
「一卡通」というのは、Suicaの北京版のような交通用ICカードです。
都度切符を買う必要がなくなるので便利。
自販機で買えればよかったのですが、よくわからなかったので窓口で買いました。
中国語での発音はわからなかったのですが、”IC card”と言ってお金を渡すと買えました。
デポジットは20元で、最低チャージ価格が10元らしいです。
とりあえず50元チャージするつもりだったんですが、その時一番細かいお金が100元札で、それを渡したところ、デポジット分以外の80元全部チャージされてしまいました。
そういう単位でしか対応できないと、窓口の人が説明していたように聞こえたんですが、実際何が正しいのかはよくわかりません。
最終的には80元チャージした内の65元は使い、残りが15元で270円程度なので、まあよしとします。
エアポートエクスプレスでの往復だけで50元なので、市内で3元の距離を10回乗ればトータル80元になると考えると、意外とちょうどいいです。
ちなみに3元というのは、市内の地下鉄で初乗り程度の運賃です。
乗車前のセキュリティチェック
北京では電車に乗る前にはセキュリティチェックがあります。
飛行機搭乗前とは比べ物にならない、全然緩いチェックなのですが、機械に荷物を通さなきゃいけないのは面倒。
エアポートエクスプレスも例外ではありません。
そういえばロシアでもこういうセキュリティチェックがあったような気がします。
いや、金属探知機付きのゲートを通るだけだったかな。
社会主義の国の名物ですかね。
エアポートエクスプレスでの座席確保
エアポートエクスプレスについては時刻表や発車予定らしきものが見当たりませんでした。
まあ、乗車用ホームが複数あるわけでもないですし、行き先が変わるものでもないので、来た列車に乗るしかないです。
ホームに入ってきた列車はこちら。
至って普通。
余裕で座れるかと思いきや、立って乗ってる人も多かったので、1本見送りました。
次の列車では改札からもっとも離れたところで乗車しましたが、それでも発車する頃には立っている人がいます。
意外と混んでるというのが印象です。
座れなかったら見送るべきかというとそうでもないです。
なぜなら、エアポートエクスプレスの運行経路がちょっと変わっていて、
市内→第3ターミナル→第2ターミナル→市内
という形で巡回しているからです。
こんな形。
つまり、第3ターミナルに着いた時点では、市内から第2ターミナルに向かう乗客も乗っているので、第2ターミナルまで待てば、席が空いて座れる可能性は結構あります。
エアポートエクスプレスでの座る向き
座る向きにも注意です。
最初、席をゲットしたのですが、進行方向後ろ向きでつまらないなと思っていました。
しかし結果的にはこれが正解でした。
列車は第2ターミナルでスイッチバックするので、第3ターミナルから第2ターミナルまでは後ろ向きの座席が、そこから市内までは前向きになります。
景色を後ろ向きに見るよりは前向きに見た方が楽しいですよね。
エアポートエクスプレスの車窓から
北京に着いたのは17時頃で、市内に向かうエアポートエクスプレスの車窓からは夕方の景色が見えました。
夕日がかすんでいます。
大気汚染の影響なんでしょうが、分厚いもやの向こうで太陽が赤く燃えています。
もやが分厚過ぎて、まるで別の惑星に来たかのようでした。
ビルがにょきにょきと生えていて、空はもやに覆われています。
経済成長とそれに伴う環境汚染という、ある意味北京らしい景色だと思います。
そういえば、iPhoneで天気を見たら、北京では他の都市ではなかった大気汚染情報が出ていました。
右下に「軽度の汚染」と出ています。
エアポートエクスプレスですが、乗った感じではかなり飛ばしています。
しかしそんな速いのにターミナル3からターミナル2まで8分ほどかかっていたので、北京首都国際空港って思った以上に広大なのかもしれません。
北京市内の地下鉄
エアポートエクスプレスで市内まで来たらそこから先は地下鉄に乗りました。
確かこれは東直門駅。
ぶっとい柱と天井が高い感じは、ロシアを思い出させました。
社会主義になるとこうなるんですかね?
別の日の地下鉄駅。
重厚さはあるけど、ロシアの駅はそれに加えて芸術性もあった気がします。
その点、北京の駅にはあまり芸術性は感じませんでした。
乗換場所はこんな感じ。
線路をまたぐ形の乗換ルートがロシアで見たのとそっくりです。
重厚さだけではなく、通路をフェンスで区切って一方通行にする感じとかも、ロシアを思い出させました。
やはり社会主義の特徴なんですかね。
ロシアロシア行ってましたが、市内中心部近くではこんな駅の構造でした。
これは東単駅だったか。
このあたりはロシアっていうよりも、台北や香港で見たような構造です。
場所によって特徴が変わって不思議です。
そんなこんなで宿に着いたというわけです。
北京首都国際空港で北京ダック
空港の記事のついでに空港で食べた北京ダックをお見せします。
北京といえば北京ダックということで、できれば市内で食べたかったんですが、リサーチ不足でありつけず、結局帰りの空港で食べることになりました。
セキュリティエリアに入る前、Crystal Jadeというところでいただきました。
美味しいんですがすぐ飽きます。
高級な食べ物の宿命かもしれません。
まとめ
北京首都国際空港についていろいろと紹介してみました。
この時の旅については目次の記事がありますので、興味があればここから他の記事も見てみてください。
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