この記事では、旅行記の形で山口県の下関の観光情報をお伝えします。
下関の見どころや回り方を紹介していくので、下関の観光を考えている方の参考になればと思います。
今回は、3時間程度で巌流島、赤間神宮、壇ノ浦古戦場跡を回りました。
巌流島は、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の場所。
壇ノ浦古戦場跡は、源平合戦最後の場所。
因縁に決着をつけるという共通点がありそうな歴史スポットです。
それでは詳しく紹介します。
旅程
下関駅からスタート
今回の下関観光はJR下関からスタートしました。
今回訪れたスポット間の距離は、巌流島行きの船の乗船場から壇ノ浦までが1.3kmほどで歩くと20分程度。赤間神宮はその途中にあります。
スポット間の移動は徒歩やバスがいいでしょう。
バスの本数も充実しているようで、10分に1本程度ありそうでした。
下関駅から今回の観光スポットに向かう場合、巌流島への乗船場が一番近いのですが、それでも約2.6kmあり歩くと40分程度かかります。
下関駅スタートなら少なくとも最初のスポットまではバス移動がよさそうです。
ちなみに今回の旅では下関の前は、佐賀県の呼子を観光していました。その記事もあるので、気になる方はご覧ください。
呼子からはバスと鉄道で移動し、下関駅についたのは15時過ぎでした。
巌流島
まず訪れたのは巌流島です。
宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘場所が巌流島というのは知っていましたが、それが下関にあるというのは、下関のことを調べていて初めて知りました。
観光スポットとして推されているようでもあり、面白そうなので訪れてみることにしました。
巌流島への行き方
巌流島は関門海峡に浮かぶ無人島で、訪れるには船に乗る必要があります。
船は、関門海峡の両岸それぞれ下関・門司港からの便がありますが、コロナの影響で門司港からの便は平日は運航休止になっています(2023年4月現在)。
今回は平日だったので、下関側からのアクセス一択でした。
下関側の乗船場はカモンワーフや唐戸市場の近くにあり、下関駅からバスで行く場合は唐戸で下車します。乗車時間は7分ほど。
乗船場の近くの看板も、巌流島を決闘の聖地としてアピールしていました。
乗船場近くの建物内でチケットを買って乗船します。チケットは往復で900円。
船は平日も土日祝日も40分おきに出ていて、乗船時間は10分ほど。
着いた船は約15分後に下関に帰っていくので、巌流島での滞在時間は最短15分。その次の便で帰るなら55分滞在できます。
実際訪れてみた感じでは、55分の滞在で考えておくとちょうどいいかなと思いました。
今回は船便運航の都合で下関発着でしたが、門司港発着便が運航していれば、巌流島に立ち寄りつつ関門海峡を渡って門司港を観光するのも面白そうです。
下関と門司港との間を5分程度で直行する関門連絡船が20分間隔で出ているので、帰りはそれに乗るのもいいでしょう。
また、門司港側の船着き場からは少し距離がありますが、関門トンネルを歩いて下関側の壇ノ浦古戦場近くに戻ってくることもできます。
巌流島の見どころ
宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の地として巌流島を訪れるなら、メインの見どころはその両者の銅像でしょう。
船着き場からは、写真を撮ったりしながらゆっくり歩いて15分くらいでした。
海を左に見ながら歩いていけば、道に迷うこともないと思います。
銅像の近くには、宮本武蔵が巌流島まで渡ってきたイメージの船もありました。
島は公園として芝生や木々がきれいに整備されていて、歩いていて気持ちいいです。
バーベキュー場もありました。海に浮かぶきれいな公園でのバーベキューはすごく楽しめるのではないでしょうか。
巌流島のポケふた
巌流島で個人的に面白いと思ったものがもう一つありました。
この地での武蔵と小次郎の決闘にちなんで、アニメ「ポケットモンスター」のキャラクターであるムサシとコジロウの手持ちポケモン、アーボとドガースの柄のマンホールのふたがあります。
アーボは武蔵と小次郎の銅像の近く。ドガースはトイレの近く。
巌流島上陸記念に探してみるのもいいと思います。
巌流島の注意点
巌流島に訪れる際、気を付けるべきことがあります。
気を付けるべきことの一つは船の最終便です。
巌流島へのアクセス方法は船便しかありませんが、最終便が結構早くて、夏でも冬でも16時台が最終便になります。
最終便を逃した場合は船をチャーターする必要があるらしく、大変なことになりそうなので本当に気を付けてください。ちなみにチャーター料金は不明です。
もう一点気を付けるべきことは飲み物の確保です。
巌流島には自販機はありません。トイレはありますが井戸水が使われているためここの水は飲めません。
つまり、巌流島では飲み物を手に入れることはできません。
日陰も少ないところなので、夏に訪れるときは念のため飲み物を持って行ったほうがいいかもしれません。
赤間神宮
巌流島の次は赤間神宮に行きました。
荷物が重かったのでバスを使いましたが、巌流島行きの船着き場からは500mほどなので歩いても10分かからないくらいで行けるはず。
バスの場合は「赤間神宮前」のバス停の目の前にあります。
赤間神宮の見どころはまずなんといっても水天門です。
鮮やかな赤がとても目立ちます。
行った日は天気が良く、青い空に水天門の赤と白、屋根や植え込みの緑がきれいにコントラストをなしていました。
竜宮城をイメージして建立されたらしいです。それを聞いたからというわけではないですが、ものすごく竜宮城っぽいと思いました。そもそも竜宮城は実在しないし決まった姿があるわけでもないのに、不思議です。
祀られているのは、壇ノ浦で滅亡した平家一門の安徳天皇で、8歳の幼さで入水したとのこと。
安徳天皇を抱えた祖母が、入水する際に「海の中にも都はございます」と歌を詠んだとの言い伝えから竜宮造りで門を作ったという由来があるそうです。
また、赤間神宮は、廃仏毀釈で神社になる前は阿弥陀寺といい、耳なし芳一の舞台になったお寺でした。そのため、耳なし芳一の像もあります。
こんなところにあるとは思っておらず意外でした。
残念ながら行った日は、着いた時間が遅く、お堂が閉じられていて像はよく見えませんでした。
耳なし芳一は怪談ということもあって、暗い時間に行くと結構怖いかもしれません。
壇ノ浦古戦場跡
赤間神宮の後は壇ノ浦古戦場跡に行きました。
赤間神宮から壇ノ浦までは約1km。
バスの場合は「御裳川(みもすそがわ)」のバス停の目の前にあります。
源氏と平氏の最後の戦いの舞台で、ここで平氏は滅亡しました。
現在はみもすそ川公園となっており、源義経と平知盛の像が向かい合っています。
源平合戦の場所として見に来ましたが、合戦場として目立つ見どころは像くらいのものでした。
この場所は関門橋のすぐ下にあり、目の前に大迫力の橋が見えます。
個人的には、古戦場として以上に、関門橋の眺めが印象に残りました。
とても天気のいい日で、立派な建造物が海と空の青の中で存在感を発揮していて、人類の技術の偉大さを感じられます。
関門人道のすぐ近くでもあり、門司港側から海底トンネルを通るとこの場所に出てきます。
巌流島への船便のこともあり、下関と門司港はほんとに近いと感じました。
時間があるならば、下関は門司港と合わせて訪れるような回り方が満足度が高そうです。
みもすそ川公園には、大砲のレプリカも並んでいます。
これは長州砲というもので、かつての長州藩が英仏蘭米の戦った証であり、明治維新のきっかけを示すものでもあります。
明治維新の話は、この旅行で後ほど萩に行った際にたくさん出てきます。
大砲のうち一つは、100円を入れると音と煙が出るそうです。
この時は時間帯のせいかサービス時間外でしたが、面白そうなので体験してみたかった。
夕食:下関のふく
観光としては壇ノ浦古戦場跡で終わりで、その後は夕食に行きました。
お目当ては下関名物ふくです。
ふくとは、一般に言うふぐのことで、山口では福とかけて「ふく」と呼ぶとのこと。
なんとなく冬が旬というイメージでしたが、養殖のものなどもあって通年食べられるようです。
高級食材なので手軽には食べられないのですが、調べてみたところ、「春帆楼茶寮 下関大丸店」であれば下関駅の近くでアクセスも良く、比較的お手頃な値段でコースを食べられそうでした。
本当はこのお店に行くつもりだったのですが、営業時間を勘違いして入れず、仕方なく近くのちょっと高いお店に入りました。
少し高かったですがふぐをコースで一通り楽しめたのでオッケーです。
ふぐは骨が多いので、骨を気にせず食べられる湯引きやてっさが個人的にはお気に入り。
料理が次から次へと出てきて忙しかったので写真は一部のみです。
宿泊:下関
この日は下関ステーションホテルというところに泊まりました。
駅の近くで朝食付きで、ちょうどいいビジネスホテルです。
Booking.comと楽天トラベルで調べて、楽天トラベルの方が安値で手配できました。
まとめ
以上、下関の旅行記でした。
今回は時間の都合で下関だけを回りましたが、時間が合えば行きたかったのは、門司港や唐戸市場です。もし別の機会で行くことがあればまた記事にしようと思います。
下関の後は、角島大橋、元乃隅神社、秋吉台という絶景スポットを回るドライブに行きました。
気になる方はこちらもどうぞ。
ではまた別の記事で。
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