イランの旅から無事帰ってきました。
これからイランに行こうと考えている人のために、自分がイランで泊まったり、泊まることを検討したホテル・宿を紹介します。
ちなみにイランに行く前の時点で宿について書いた記事はこちら。
エスファハーン:Amir Kabir Hostel
概要
バックパッカーに人気らしい安宿。
地球の歩き方にも載っていて、そのせいか、2泊の滞在中に日本人を2人見かけました。
予約と料金
予約については、日本国内からでもWebからできました。
オンライン予約で5%割引が適用されて、シングルルームで1泊8ユーロ。
チェックインの際、1泊10ユーロでよければ3人部屋を1人で使っていいと言われたので、そちらチョイス。
1人部屋だとベッド1台でぎゅうぎゅうという感じだったんですが、3人部屋はさすがに広く、おかげですごく快適に過ごせました。
おまけに(ほとんど見ませんでしたが)テレビもついていました。
立地
スィー・オ・セ橋から大きい道路を北に行ったところにあり、エスファハーンの観光名所、エマーム広場までは歩いて15分くらいです。
探せばもっとエマーム広場に近い宿もありそうですが、予約しやすい安宿としてはそこそこいい立地だと思います。
室内設備
シャワー・トイレは部屋にはなく共同のものを利用。
トイレにトイレットペーパーは無く、紙を自ら持ち込むか、イラン式に従ってシャワーでお尻に水をかけながら手で洗うかです。
自分の場合は最初のうちはトイレットペーパーを使っていましたが、だんだんイラン式に慣れていきました。
イランは乾燥しているので水気が乾きやすく、トイレットペーパーを持ち込む手間が無いのはメリット。
イランではだいたいどこのトイレもトイレットペーパーは無くても液体せっけんはばっちり常備しているものです。
シャワー室には電気が無く、日が暮れるとまともにシャワーが浴びられないのは難点でした。
インターネット
wifiがありましたが、パスワードを入れてもなぜか使えませんでした。
朝食
朝食付き。
バイキング形式で、メニューはパン、ゆで卵、バター、トマト、キュウリとか、イランの宿ではよく見るパターン。
実際の写真はこんな感じ。
自分の場合はゆで卵がメインのおかずでした。
朝食にハムとかの肉は出ません。
イスラムの国だからハムが出ないとかでなく、ベーコンとかも出てこないです。
水の販売
宿では水やジュースも売っています。
キオスク的な店がすぐ近くにはないので助かりました。
いかにも中東といった暑い中から帰ってきてのジュースのうまいこと。
なお、イスラムの国なのでお酒はありません。
その他
9月で日中は30度を超える気温なのに、なぜか毛布が置いてありました。
夜になると納得で、かなり冷えます。
乾燥した地域の寒暖差の激しさは予想以上でした。
エアコンが無かったので、毛布無しは考えられない。
ヤズド:kohan hotel
概要
こちらも地球の歩き方に載っている安宿。
庭園風の中庭があって、落ち着いたいい雰囲気の宿です。
予約と料金
日本国内からもwebから問合せ可能。
ただし、問合せにメールが来るので、最終的にはメールやり取りで予約。
シングルルーム1泊25ドルと高め。
イランの現地通貨リアルで支払うこともでき、ちょうどドルがリアルに対して高くなっていたタイミングで、150万リアルでした。
立地
マスジェデ・ジャーメから歩いて10分くらいの立地。
アレクサンダーの牢獄、十二エマームの霊廟へは歩いて5分くらい。
結構いい立地だと思います。
その他の見どころである、沈黙の塔や、世界遺産のペルシア式庭園であるドウラト・アーバード庭園は、タクシー等での移動が便利。
タクシーを捕まえる場合、宿から東の方の大通りに向かいましょう。
西の方に行くと車自体が少なく、タクシーどころではないです。
夜は人通りは少なく寂しいですが、治安はかなりいいように思います。
室内設備
髙いだけのことはあり、室内の設備は充実。
バス・トイレも部屋についていて、バスタオル、スリッパ、シャンプー、トイレットペーパーもあり、かなり効きのいいエアコンも完備。
見なかったけどテレビもついてます。
1泊しかしませんでしたが、とても快適でずっといたいと思いました。
インターネット
wifiはありますが、中庭でしか使えません。
暑い時間帯は部屋からも出たくないので、不便。
朝食
バイキング形式の朝食付き。
メニューはパン、ゆで卵、バター、トマト、キュウリに加えて、スイカやメロンとさつま揚げのような見た目の何かがあり、ちょっと充実していました。
実際こんな感じです。
さつま揚げ風の何かについては、正体は分からず、どんな味かも忘れてしまったのですが、期待外れであったことは覚えています。
やはり主力はゆで卵。
水の販売
フロントにある冷蔵庫にはペットボトルの水があり、無料でもらえます。
この宿の周囲はキオスクが無く、この点重要です。
ヤズド:silkroad
概要
ここもやはり地球の歩き方に載っている宿。
予約と料金
予約フォームがあり、そこから連絡してみたのですが、返信無し。
前述のkohan hotelを利用することにしました。
シーラーズ:Taha Traditional Hostel
概要
伝統的な邸宅を改造したらしい、庭園風の中庭のついた、外国人に人気の安宿。
予約と料金
webから予約リクエストを送るとメールの返信が来るので、やりとりして予約。
シングル1泊20ユーロ。
ドミトリーだと1泊7ユーロとか8ユーロで、交渉次第のようです。
諸事情で予定より1日早く到着したところ、その晩はシングルの空きはなく、ドミトリーをあてがわれました。
結構人気がありそうなので、ドミトリーが嫌なら予約するのが安全。
立地
中心部の外れあたりに位置していますが、シャー・チェラーグ廟、マスジェデ・ナスィーロル・モルク(ピンクモスク)、バーザール、キャリーム・ハーン城塞等、中心部の主要な名所には歩いて行けます。
遠いところで20分くらいの距離です。
もっと便利な立地もあるけど、許容範囲だと思います。
室内設備
シングルルーム
自分が泊まったシングルルームは、シャワー・トイレ付きではありましたが、トイレの水が流れなかったのでシャワー専用として使い、トイレについては外にある共用のものを使いました。
水が流れたとしてもシャワーで水浸しになるので、ちょっと使いづらいかも。
バスタオル、シャンプー、石鹸、歯ブラシがサービスで付いていました。
ドミトリー
本館にはドミトリーが無いのか、本館から歩いて3分くらいの建物に案内されました。
別館の方が、中庭が広々としています。
本館は宿泊者の割に中庭が狭く、人でぎゅうぎゅうでタイミングによってはあまりくつろげないので、別館の広さはいい感じ。
ドミトリーの部屋では特にアメニティはついておらず、ベッドのみです。
エアコンから水が垂れていて、朝には床が水浸しになっていました。
幸い荷物は無事でしたが、こういうこともあるものだと警戒しておくといいです。
ドミトリーは4人ベッドでしたが、コンセントは入口近くの胸の高さあたりに2つあるばかりなので、電源確保は困難です。
場合によっては、廊下、トイレ、中庭を利用する必要があるかも。
シングル・ドミトリー共通
シングル・ドミトリーともに、部屋に鍵がありません。
建物自体も自由に入ってこられる作りなので、セキュリティは結構不安です。
結果的には何も盗られたりしませんでしたが、気になる人は他の宿にした方がいいかも。
インターネット
wifiは本館でも別館でも無料で快適に使えます。
朝食
やはりバイキング形式で朝食付き。
メニューは、パン、ゆで卵、バター、トマト、キュウリ等の定番に加えて、この宿ではバナナ、プラム、桃等フルーツが充実していました。
さらにお茶菓子のようなものもあり、こちらは本館だと朝食の時間帯以外でも勝手につまんで食べられます。
朝食の光景はこんな感じ。
色鮮やかでいい感じ。
水の販売
フロントの前に冷蔵庫があり、勝手に持っていくことができます。
チェックアウト時に自己申告する形。
宿泊料も交渉次第で決まり、1泊いくらかという点も自己申告なので、性善説的なのんびり経営です。
その他
シーラーズ滞在中、タースーア、アーシュラーという、イスラム教シーア派の昔の指導者の殉教を追悼するお祭りにバッティングしてしまい、3泊したうちの2日間はほぼ宿にこもっていました。
この宿でよかったと思ったのが、紅茶が無料で飲み放題ということ。
中庭で1日中のんびりと紅茶を飲みながらくつろぐという、なかなかできない贅沢な時間の使い方を覚えました。
中庭にはコンセントもあり、wifiもつながるので、スマホをいじって時間潰しもできます。
宿のスタッフは3人見かけましたが、1人を除いては英語はできないようです。
英語ができるスタッフも割と席を外していることが多いようで、到着した日なんかは、チェックイン待ちの人が10人ほど中庭でたむろしていて、到着してから2時間くらい待たされました。
下手するとチェックアウトのタイミングでスタッフがいないことも考えられるので、チェックアウトしたい時間が決まっている場合は、あらかじめスタッフがいる時間を確認しておく必要があります。
全体的にゆるい経営スタイルで、自分も初めは合わないと思ったんですが、どうせお祭りでやることもないしとのんびりしていたら、2日で慣れました。
こういうのも悪くないものです。
マシュハド:Vali’s homestay
概要
マシュハドには数少ない安宿。
地球の歩き方にも載っていませんが、マシュハドに行った人のブログには結構な確率で登場している印象。
ネットでの評判によると、主人が日本が好きすぎて面倒くさい部分もありそう。
予約と料金
webから予約できそうです。
その他
マシュハドも行きたかったのですが、うまくプランにはまらず、宿の候補として考えていたものの結局行きませんでした。
タブリーズ:Darya Guesthouse
概要
やはり地球の歩き方に掲載されている安宿。
予約と料金
webがあり問合せフォームもあるのですが、そこから問い合わせても反応がないので、メールで問い合わせました。
アドレス:info[at]darya-guesthouse.com
メールだとちゃんと反応があります。
朝食付きで1泊15ユーロ。
その他
タブリーズに行く飛行機がキャンセルになったため、宿の予約もキャンセルして、結局泊まっていません。
テヘラン:Khayyam Hotel
概要
やはり地球の歩き方に載っていた安宿。
予約と料金
webもありますが、宿を取ることを急遽決めたので、メールで連絡して予約しました。
アドレス:hotelkhayyam[at]hotmail.com
シャワー付きのシングルルームで13ドルでした。
立地
メトロ2号線のMellat駅から歩いて5分から10分くらいの距離。
夜はあたりは暗く、首都ということで多少治安が悪そうな雰囲気がありましたが、特にトラブルには遭遇しませんでした。
テヘランの見どころのひとつ、ゴレスターン宮殿から直線距離で北東1キロくらいの距離にあるので、歩いても行けそうですが、宮殿の入口が反対側ですし、メトロに乗って行くのがいいと思いました。
日本円で10円くらいで行けてしまいますし。
室内設備
シャワー・トイレがあり、トイレットペーパー、バスタオル、シャンプーもありました。
日本のビジネスホテル程度の広さです。
エアコンはちょっと効きが悪いように感じました。
チェックイン時にボトルの水を1本もらえました。
インターネット
無料wifiがあります。
ただ、パスワードはパスポート番号で設定しているようで、チェックインしてから20分後くらいまでは使えません。
朝食
朝食付きです。
ただ、今回は深夜2時台の飛行機までの仮眠として泊まったので、食べていません。
水の販売
フロント横に水飲み場があった気がしますが、水の販売は無かったかもしれません。
首都なので、キオスクが周囲に多くあるような気がしますが、意識して探してないのでちょっとわからないです。
その他
首都にあるホテルなので、きっちりした経営かと思いきや、意外といい加減なところがあります。
チェックアウト時の支払いの際、宿泊料いくらで約束していたかをこちらに聞かれました。
まとめ
イランのホテル情報をお伝えしました。
実際泊まった、エスファハーン、ヤズド、シーラーズ、テヘランはイラン旅行の王道的なコースなので誰かの役に立てば幸いです。
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