島根旅行の際、温泉津(ゆのつ)温泉に行ってきました。
松江を拠点にする場合、石見銀山と温泉津温泉をセットにするとちょうどいい感じだったので、その時のプランや実際の様子を記事にしてみます。
この記事は温泉津温泉についての紹介です。
石見銀山についての記事はこちら。
温泉津温泉とは
温泉津温泉は非常に歴史の長い温泉で、1300年前にはすでに温泉が湧いていたようです。
石見銀山が銀産出地として栄えていたころには、銀を出荷するための港としても栄えていた歴史もあり、「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として、世界遺産登録もされています。
実際町に行っても世界遺産としてのアピールがあまりなかったので、記事を書く今になって調べてわかりました。
また、「男はつらいよ」シリーズで寅さんが訪れたところでもあります。
これもまた後から調べて知ったのですが、13作目の「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」です。
温泉津温泉への行き方
温泉津温泉へはJRで行きました。
この日の午前は、松江から石見銀山に行っていたのですが、石見銀山最寄りの大田市駅からさらに西に進み、温泉津駅で下車します。
温泉津駅は無人なので、本来は下りるときは切符を箱に入れるようです。
間違えて持ってきてしまいましたが。
また、温泉津から乗車するときは、車内で整理券を取る必要があるので、注意です。
温泉津温泉で日帰りで入浴できるのは、「元湯泉薬湯」と「薬師湯」があります。
お互い近くにあって、15メートル程度しか離れていません。
駅から歩くと大体20分程度の距離だったと思います。
列車の到着の時間に合わせて駅からバスが出ているので今回はそれに乗りました。
バスはこんな車体です。
乗車の際、どこで降りたいか運転手さんに伝える必要があります。
その際、「温泉」というとどこの温泉か聞かれるので、どちらの温泉に行きたいかは事前に確認しておきましょう。
今回は「薬師湯」に行きますが「元湯泉薬湯」だとしてもすぐの距離なのであまり問題ないです。
ちなみに「元湯泉薬湯」は地元だと「元湯(もとゆ)」と呼ばれているようでした。
バスに揺られて5分ほどで着きます。
どこかのガイドブックだと生活バスで無料となっていましたが、実際には有料で料金は140円でした。
飲む温泉
元湯の前でバスを降りると、元湯の向かいに飲む温泉がありました。
その写真がこちら。
龍の口から温泉が出ます。
コップも一応置かれているので、衛生的に気にならない人はそれを使って飲むといいと思います。
ボタンを押しっぱなしにすると温泉が出続けて、徐々に温かくなるということでしたが、いつまで経っても冷たいまま。
なので、結局仕方なく冷たいまま飲んでみることに。
飲んでみたところ、かなりしょっぱく思わず吐いてしまいました。
一気に飲もうとせず、最初は味見をするのがいいですね。
薬師湯
今回、温泉津温泉では薬師湯に入ることにしました。
温泉としての評価が全項目最高評価のオール5の素晴らしい温泉だそうです。
どう素晴らしいのかはよくわかりませんが。
薬師湯の外観はこんな感じ。
和風でもないですが、かといって洋風でもない不思議な建物です。
この曖昧さがなんだか妙に幻想的です。
入ってみた感じ、銅のにおいがものすごいです。
10円玉を握りしめたあとのその手に残るにおい。
浴槽の周りにも銅が結晶化(?)していて、含有量の多さを感じさせます。
湯温はちょっと高めでずっと入ってはいられないので、出たり入ったりを繰り返しながらゆっくり体を温めます。
自然に汗をかくくらいが上がり時のようです。
売店ではコーヒー牛乳なんかも売っていました。
どうして温泉の後のコーヒー牛乳はあんなにおいしそうなのか。
しかし今回はコーヒー牛乳をスルーして、屋上で涼むことにしました。
屋上からの景色。
3月の暖かい日曜日、温泉上がりの体に午後の風があたって気持ちいい。
しばしぼんやりした後、駅に戻ることにしました。
山陰本線
帰りはバスが温泉街を通らないようで、歩いて駅に向かいます。
人が少なく、時間がゆったりと流れていました。
温泉津駅に到着。
列車の来る時間が近いので、バスが待機しています。
駅舎は、駅名よりもJAの部分が目立っていました。
建物に近づくと 、ちゃんとこれが駅であることがわかります。
駅のホームに行く際、線路を渡ります。
なんとのどかな駅でしょう。
2両編成の列車がやってきて乗り込みました。
乗客は少なく車内は静かで、列車の揺れが温泉上がりの体を心地よい眠りに誘います。
松江までゆっくり帰る予定でしたが、大田市駅でちょうど特急と接続できたのでそこで乗り換えて、余裕をもって夕食の時間を取ることにしました。
松江を拠点にした、石見銀山と温泉津温泉をめぐるプラン、とてもよかったです。
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