2025年の年末から2026年年始にかけて、年越しでエジプトを旅行した。
各都市滞在中の移動はタクシーやUberを利用したが、先進国では見られないようなトラブルが多く結構ストレスが大きかった。
旅行前に知っておけばもっと旅行がスムーズになったであろう点が多く、この記事で体験記としてまとめる。
なお、今回のエジプト旅行での滞在都市はカイロとギザ、ルクソールであり、この記事の情報もそれらの都市についてのものである。
エジプトの街での移動手段
移動手段を選ぶ考え方
エジプトの街での移動手段としては、バスや地下鉄といった公共交通機関がある。
エジプトに限らずこういった公共交通機関は、タクシーやUberに比べると安い。
先進国の旅行では地下鉄やトラム、バスを利用することも多かったが、エジプトではすべてタクシーやUberを利用した。
理由はいくつかある。
- 安さよりも利便性、快適性、安全性を重視するため
- エジプトの公用語であるアラビア語がまったくわからず、公共交通機関の利用が不安なため
- 物価が安くタクシーやUberも日本人の感覚からすると大した金額ではないため
さらに、可能な限りタクシーではなくUberを選んだ。
目的地を確実に指定でき、また料金交渉のわずらわしさもないというメリットが大きいと感じたからである。
UberやCareemの利用準備
Uberの利用準備について触れておく。
Uberは利用開始にあたってはSMS認証が必要である。海外で通話もできるSIMを利用するというようなことがなければ、基本的には日本国内で利用準備しておくのがいい。
アカウント登録と、支払い方法としてのクレジットカード登録まで済ませておけば万全だろう。
私の場合、すでにほかの国でUberを使ったことがあったので、この準備は不要だった。
なお、エジプトではUberに似た中東版のライドシェアアプリとして、Careemというライドシェアアプリも使えるらしい。
乗車場所と降車場所をマップ上で指定する点や、現金が必要ない点も同じ。
地球の歩き方で紹介されていたので、一応準備しておいた。
SMS認証が必要な点はUber同様である。
ただ、基本的にはUberを利用したのでCareemの出番はなかった。
Uberのトラブル事例
現地では主にUberを利用したが、ほかの国と比べものにならないほどトラブルが頻発した。
そのトラブル事例を紹介する。
最低限のやりとりのみのドライバーは安心できる
トラブル事例紹介の前に、まず安心パターンを紹介する。
一番安心できるUberドライバーは、最低限のやりとりだけ行うドライバーだった。
マッチングした後のチャットのやりとりが何もないか、あったとしても最低限のこういうメッセージのみ。
- 「今向かっています」
- 「渋滞で遅れます」
乗車後も、最低限の挨拶だけして、何も話しかけてこないドライバーが一番安心だった。
音楽を聴いていたり、電話をしているドライバーも、話しかけてくることはないので安心できる。
交通渋滞にかこつけた別料金の要求
ここからは、トラブルパターンを紹介する。
まずは、交通渋滞にかこつけて別料金を要求してくるパターン。
流れとしては、ドライバーとマッチしたあと、ドライバーが乗車地点に来るまでの間に、以下のような感じで追加料金交渉のメッセージが飛んでくる。
- 「こんにちは」
- 「道が渋滞しているので追加費用として200ポンドを現金で払ってください」
Uberが提示する料金は渋滞のような事情も考慮しているので、このような交渉は本来行うべきではないだろう。
不快だったので、このような交渉が来た場合の対応としては、マッチをキャンセルし別のドライバーを探すようにしていた。
キャンセル理由は「ドライバーが別のアプリに誘導した」のような、自責ではなく他責の選択肢を選んだ。
なお、「こんにちは」というような挨拶メッセージが最初に来たら、大体その後には上述したような交渉が続く。そのため、挨拶メッセージが飛んでくると毎度がっかりした。
ちなみに、交通渋滞による料金追加交渉が頻発したのは、夕方ごろにピラミッドのスフィンクス側入口から、大エジプト博物館に向かうときだった。
それ以外のギザエリアでのUber利用時はこのトラブルはなかったので、場所柄ではなく、ちょうど夕方の渋滞のピークだったからだと思っている。

Uberマネーを登録していないという嘘
1回だけだが、Uberマネーを登録していないので現金で支払ってほしいと要求されるパターンもあった。
運の悪いことに、このドライバーはマッチした後すぐ乗車地点に来てしまい、乗車してしばらくしてから車を止めてこの交渉をされた。
乗車前にこの交渉をされていたら、間違いなくマッチをキャンセルしていたはずである。
もともとUberではカード払いに設定しているので、現金払いのドライバーとはマッチしないはずであり、このドライバーの言うことは嘘だと判断した。
そのまま乗車しつづけるのも不安だったのでその場で下りて、その場で別のUberを呼んだ。
厄介だったのは、途中まで走ったので料金が発生してしまったことである。
別の支払い方法を提案されて不安を感じて、目的地までの途中で降車した旨を、Uberのサポートに伝えて全額返金してもらった。
なお、Uberはドライバーとのやりとりでは自動で翻訳されるのに、サポートに問い合わせるときは英語でメッセージを送る必要があって面倒だった。
平易な日本語文章を書いてGoogle翻訳で英語化して、サポート用のチャットに貼り付けることで対応した。
どこに行くのか聞いてくる
このトラブルはルクソールで遭遇した。
トラブルの内容としては、マッチした後のメッセージで行き先を尋ねてくるというものである。
Uberアプリ上で行き先をしているはずなのに、わざわざ尋ねてくる点に怪しさしか感じない。
「アプリで指定した通りの場所です」と回答しても「アプリが見られません」という返答が来る。
ではなぜメッセージやりとりができているのかは全くわからないが、怪しすぎるのでマッチを解除した。
アプリ登録された車とは別の車で来る
このパターンもルクソールで遭遇したものである。
ルクソールでは10回以上Uber利用を試みたが、すべてこのパターンか前のパターンであり、結局ルクソールではUber利用を諦めた。
トラブルの内容としては、マッチしたドライバーが乗車位置にいるが、Uberに登録されている車とは違う車がそこにあるというものである。
車が違う点についてドライバーに尋ねると「車を替えた」という。
不安だったので「ドライバーが到着していない」というような理由でマッチをキャンセルした。
最初に遭遇した際は例外的なトラブルかと思ったら、ルクソールの他のドライバーも同じように別の車で来る。
背景や目的はわからないが、カイロ・ギザでは遭遇しなかった怪しい出来事である。
アプリ別の比較
トラブル事例紹介の次に、2つの配車アプリUberとCareemの違いにも触れる。
結論を先に言うとUberの方がおすすめ。簡単にまとめるとこのようになる。
- 機能面はほぼ同じ
- 金額の違いは不明
- キャンセルやサポートはUberの方が安心
基本的には他国でも利用経験があってなじみのあるUberを使っていたが、唯一Careemに触れたのは、ルクソールでのことだった。
登録車と別の車で迎えに来たり、アプリで指定した行き先が伝わっていなかったりと、Uberでは怪しいドライバーとしかマッチしないのでCareemを使ってみた。
しかしマッチするドライバーの質は変わらず、結局タクシーを使うことになった。
乗車には至らなかったが少しだけ使ってみた感じでは、機能は同じようなものだった。
金額については、未乗車なので比較できない。
サポートについては、Careemの方が面倒である。
Careemを試していた時に怪しいドライバーとマッチしてしまい、一時的に料金が発生した。その返金のため、サポートとやりとりする機会があった。
サポートへの連絡方法が、Uberでは基本的に問い合わせフォームでのテキスト入力なのに対して、Careemではほとんどの選択肢で音声通話に誘導される。
いろいろ探してなんとかテキスト入力で問い合わせる画面にたどり着けたが、しばらくいろいろな画面をいじってようやく見つけられるという程度で、かなり面倒に感じた。
無事返金されたものの、これに懲りてからはCareemを触ることはなくなった。
サポート面ではUberの方が安心だといえるだろう。
トータルして、CareemよりもUberをおすすめする。
都市別の最適解
ここからは、各都市での最適な移動手段をまとめる。
カイロ・ギザではUber
カイロ・ギザでは基本的にはUberを使えばいいだろう。Careemやタクシーの出番はなかった。
交通渋滞のために追加の別料金を交渉されることはあったが、乗車前なのでキャンセルが容易だった。
1回だけ、乗車してから現金払いを要求されるトラブルがあったが、基本的には割と安定していた。
朝や夕方の渋滞する時間帯に注意すれば、比較的使いやすいように感じた。
深夜はどうかというと、23時ごろにカイロ中心部から5kmほど離れた場所で使ってみたが、トラブルなくスムーズだった。
ちなみに具体的な乗車場所は、Nile Crystalというディナークルーズ会場のレストランであり、地図はこちら。

なお、カイロ・ギザで乗降車したのは以下のような場所である。
- 空港
- タハリール広場近くのホテル
- カイロタワー
- ギザのピラミッド北側のホテル
- ギザのピラミッドのスフィンクス側入り口
- 大エジプト博物館
- ナイル川ディナークルーズのレストラン
- ザマーレクのレストラン
- ザマーレクのスーパーマーケット
ルクソールではタクシー
ルクソールでは、登録車とは別の車で迎えに来たり、アプリで指定した行き先が伝わっていなかったりと怪しいドライバーとしかマッチしなかった。
この経験から考えると、ルクソールではタクシーに頼らざるをえないと思う。
Uberを10回以上トライしたが、怪しいためにマッチキャンセルしたドライバーと再度マッチすることがあったりして、ブロック機能が欲しいと思ったほどである。
タクシーについては一般的な乗用車で声をかけてくる、いわゆる白タクも多いが、せめてもの安心のため、ちゃんとしたタクシーを使った。
メーターはなく、行き先を告げて値段を交渉することになる。
空港からホテル、ホテルから空港の2回使った。
どちらも行き先がわかりやすかったためにスムーズに着いたが、目的地がわかりづらい場合にどうなるかは不明。

なお、ルクソールはギザやカイロと比べてタクシーの相場がとても高い。
カイロで50エジプトポンド程度の距離が、ルクソールでは5米ドルとか300エジプトポンドとかであり、大体5-6倍くらいだろうか。
首都カイロに対して、ルクソールは観光しか訪れる目的がなくて、観光地価格になっているのかもしれない。
最初はボッタクリ価格を吹っ掛けてきているのだと思って、「じゃあ乗らない、別のタクシーを待つ」と言ってその場を離れたりといった交渉をしてみたが、カイロでイメージするような価格帯には全然ならなかった。
結局、空港を出たところの道路から中心地までで5ドルだった。
ちなみにタクシーに限らず、レストランも同様に相場が高い。
さすがに5-6倍というほどではなかったが、カイロの感覚とは違った。
乗降車場所に関するお役立ち情報
ここでは乗降車場所に少しクセのある場所の攻略法を紹介する。
ピラミッドのスフィンクス側入口周辺
ピラミッドのスフィンクス側入口周辺でUberを使おうと思ったが、夕方の交通渋滞のせいか、ピラミッド周辺で交通規制をしているのか、マッチ後もなかなか車が来なかった。
「10分後に到着予定」となっている車が、10分経過しても「10分後に到着予定」のままで、いつまでたっても来ない。
一旦マッチをキャンセルし、大きい通りまで歩いたら割とスムーズに乗車できた。
スフィンクス側の出口を出て左に向かい、大きな道に沿って10分ほど進んだ場所である。
歩く手間はあるが、いつ来るかわからない車を待ち続けるより最終的には早いだろう。
地図ではこのあたり。
大エジプト博物館
大エジプト博物館は、Uberで指定する最寄りの乗降位置が少し不便な場所だった。
The Grand Egyptian Museumで指定すると、博物館の建物の目の前ではあるのだが、フェンスで遮られた場所で降ろされた。
そこから博物館に入るには、駐車場の入口まで歩いて迂回する必要がある。
降車したところから、車道の下流方向に200メートルほど歩いた気がする。
途中歩道がない部分もあって少し車道を歩く必要もあるので注意が必要。

ルクソール空港
ルクソール空港は、敷地内に車で入ると料金が発生するらしい。
そのため、タクシーでターミナルの横まで行こうとすると追加料金を要求される。
市内から空港まで乗せてもらったドライバーの言い値では100エジプトポンドだった。
空港の敷地の入口からターミナルまでは歩いて5分程度なので、時間に余裕があってお金を節約したいなら、手前で下りて歩いてもいいかもしれない。
なお、歩く場合は途中にセキュリティがあるようで、パスポートを見せる必要があると思われる。
まとめ
最後に、エジプトでのタクシー・Uber利用のコツを手短にまとめる。
- 日本でSMSが利用できるうちにUberを準備する
- カイロ・ギザでは基本的にはUberが使える。問題がありそうならキャンセルしてリトライ
- ルクソールではタクシーを利用せざるを得ない。相場はかなり高め
エジプトはUberやタクシーに限らずトラブルの多い国だった。
こういった知識を事前に得て安全に旅行したい。


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