スペイン旅行記シリーズ。
今回は、バルセロナが誇る世界遺産、アントニ・ガウディの作品群の1つ、カサ・ミラを紹介します。
スペイン旅行に興味のある方はこちらもどうぞ。
カサ・ミラの外観と中庭
カサ・ミラの外観はこんな感じ。
曲線で構成された不思議な建物です。
中に入るとまずは中庭に出ます。
そこにはこんな模型があります。
評判通り、曲線で構成されています。
中庭から空を見上げるとこう。
当然ですが、中庭からの空は、外にいる人からは見えないので、なんだか特別な場所にいる感じがします。
空を独り占めしているような気分。
カサ・ミラの屋上
中庭を抜けるとエレベーターがあり、それにのって最上階まで移動します。
そこから屋上に出るとこんな景色が広がっていました。
せっかくのいい眺めですが、鉄柵が無粋な感じがします。
建築当初からこうだったのでしょうか。
無粋だなんだといいつつ、やはりガウディ建築は素敵です。
この日は天気もそこそこよくて、屋上に夢中でした。
屋上から北東方向にはサグラダ・ファミリアが見えます。
バルセロナのどこからでも見える、まさにシンボルです。
屋上北東には、トンネル状になっている場所があり、そこは写真スポット。
この写真は逆から撮ったものですが、南西側から写真を撮ると、トンネルの中にサグラダ・ファミリアがはまり込んで映ります。
写真待ちの行列ができるほどの人気スポットなので、どうしてもそんな写真がとりたければ、多少並んで時間を消費することを覚悟するか、朝の比較的すいている時間を狙うかです。
カサ・ミラの天井裏空間
屋上を堪能した後は、屋根裏の空間の見学です。
屋根を支えるアーチが懸垂線を描いているのがポイントで、これが重量を支えるのに最適な形らしいです。
懸垂線というのは紐や自然に垂らした時にできる形。
屋根裏の空間に、まさにその展示があります。
垂らした鎖を鏡に映して、上下逆さまにすると、建物を支えるのに最適な構造が見えるというわけです。
ガウディはその原理を自然から得たそうで、その着想のヒントとなる動物の骨なんかも展示されています。
このようにガウディ建築の構造の意味を丁寧に解説してくれているので、とても興味深く見学できました。
ガウディってすごい!
カサ・ミラの居住部分
屋根裏の展示を抜けて、階段を下りると居住部分を見学することができます。
ガウディ建築の派手な部分をいろいろ見た後に、比較的平凡なパートだったので、ちょっと印象が薄いです。
個人的には、廊下に突如現れた、ミュシャの4枚の絵がお気に入り。
ミュシャっていいねぇ~。
居住部分を抜けるとカサ・ミラ見学は終了です。
最後にギフトショップがあるので、お土産が欲しい人はこちらでどうぞ。
カサ・ミラの予約
今回、カサ・ミラ見学にあたっては、事前にWEBで予約していきました。
カサ・ミラは人気があるようなので、バルセロナ滞在時間が限られている人は事前予約がおすすめです。
なお、予約をしてその証明をプリントするとLa Pedrera(ラ・パドレラ)と表記されています。
違う施設を予約してしまったのかと思いますが、現地ではそのように呼ばれているようです。
「石切り場」という意味のニックネームなんだとか。
ガウディ建築巡りの順番考察その1
ガウディ建築巡りにもいろいろな順番があるのでちょっとだけ考察。
私の場合、この一連の旅行では4件のガウディ建築を巡っています。
カサ・ミラ、カサ・バトリョ、サグラダ・ファミリア、グエル公園の順で、2日間で回りました。
スケジュールや宿からの距離をふまえてなんとなく決めた順番でしたが、カサ・ミラが最初だったのはとてもよかったと思います。
そう思う理由は、カサ・ミラの展示やオーディオガイドが他のガウディ建築に比べて充実していたからです。
ガウディの、自然から構造を学ぶという手法を知ることができて、ほかのガウディ建築を見るうえで役立つ予備知識を得ることができました。
これからガウディ巡りをしようとする人は、カサ・ミラを最初にしてみるといいんじゃないかなと思います。
ちなみに、カサ・ミラの次はそこから3ブロックしか離れていないところにある、カサ・バトリョがおすすめです。
ガウディ建築巡りの順番考察その2
個人的にはカサ・ミラを最初にするのがおすすめですが、実はカサ・ミラはガウディ作品の中では最後から2番目のものです。
最後はもちろんいまだ完成していない、サグラダ・ファミリア。
ガウディが手掛けた順に見学するというのも一つの考え方だと思います。
どんな順番であっても、バルセロナに行くならばガウディ建築巡りは外せないですね。
コメント