南米ペルーの地上絵の町、ナスカの紹介の4回目です。
ナチュラル・ミラドール(natural mirador)の紹介と、ナスカについてのまとめです。
ナチュラル・ミラドールとは
ナチュラル・ミラドールとは、パンアメリカン・ハイウェイ沿いにある、ミラドール近くの小高い丘のことです。
高さは10メートルから15メートル程度といったところでしょうか。
ここに登ると、地上絵を見下ろすことができます。
人工の鉄塔であるミラドールに対して、天然の丘で同じように地上絵を観察できるので、ナチュラル・ミラドールというわけですね。
ナチュラル・ミラドールはミラドールのすぐ近く、車で1分程度の距離にあります。
こちらは入場料のようなものはなく、無料で登ることができます。
その見た目はこんな感じ。
黒い石を取り除いて白い地面を露出させて、道にしています。
地上絵の作り方と同じなのが面白いです。
入口から見える丘を登って越えると、奥にもう1つ丘があります。
この谷間に入ると、ハイウェイがほとんど見えなくなります。
周囲に人工物のない荒野を味わうことができます。
火星かどこかに来てしまったかのような、スターウォーズに出てくる砂漠っぽい星のことを思い出しました。
世界の果て感がものすごいです。
ナスカを旅程に組み込むには
ここまで、ナスカについて4回に分けて紹介してきました。
最後に、ナスカへの旅を旅程に組み込むことについてです。
私の場合、リマを起点にして丸2日を費やすような形になりましたが、ちょうどよかったと思います。
クルス・デル・スールのバスを利用してリマからナスカに来て、またリマに戻りました。
行きのバスは、リマを朝の7時30分に出発し、ナスカに午後3時ごろ到着。
帰りのバスは、ナスカをお昼の12時30分に出発し、リマに午後8時ごろ到着。
ナスカへの滞在時間は1日目の午後3時ごろから2日目の昼12時30分までです。
2日目の朝8時から10時は地上絵遊覧フライトなので、ミラドールとナチュラル・ミラドールに行くならそれ以外の時間となります。
日が暮れると見えないということと、フライトの後の時間に余裕を持たせることを考えると、1日目のナスカについた直後がベストタイミングです。
多少時間を調整して、日没の手前くらいの時間にするとなおいいかもしれません。
フライトとミラドール以外の時間で、街歩きは十分です。
ナスカの町自体はあまり見るところはありません。
ナスカの旅とそれ以外のペルーの旅の接続についていえば、私はナスカからリマに戻った後そのまま帰国のために空港に向かったのですが、これもちょうどいいものでした。
リマのバスターミナルでは、出口にタクシーが集まっているので、空港へもアクセスしやすいです。
ナスカの旅のまとめ
ナスカについてのネットでの評判としては、地上絵フライトが期待外れという意見が多く、そのためにナスカ自体を旅のルートから外されがちです。
行くだけで大変な南米旅行の貴重な時間のうち、丸2日間をナスカに費やすのはちょっとした決断が必要なのは間違いありません。
しかし実際行ってみたら、ナスカの魅力は地上絵遊覧フライトだけではありませんでした。
誰もいない、人工物も見えない荒野に立って世界の果てを感じるような、日本ではできない体験をできる、めったにない場所です。
一連の記事でナスカの魅力が少しでも伝わっていればうれしいです。
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